子どもも陥る
低体温の原因とは
近年、子どもの平熱が下がっているらしい。本来大人よりも体温が高いはずなのに、36℃を下まわる低体温の子どもが多いという。
その原因は、どうやら朝にあるようだ。厚生労働省の調査によると、「朝食をとらない」という家庭が年々増加。じつはわたしたちの体温は1日のリズムがあり、朝がもっとも低く、昼にかけて上昇。ところが朝食をとらないとそのリズムが乱れ、子どもでさえも終日体温が上がりにくくなってしまうのだ。
朝食だけではない。朝に冷たい飲み物を飲んでからだを冷やしたり、毎日バラバラな時間に起床するのも体温上昇の妨げに。
あなたも「朝の悪習慣」で、知らず知らずに体温リズムを乱していないだろうか。
朝のぽかぽか習慣で
体温上昇の手助けを
恐ろしいことに、歳を重ねるだけでも平熱は下がってくる。1日中温かいからだをつくるためにも、朝食でエネルギーを補給することが大切なのだ。
しかし、ヨーグルトや野菜ジュースのみですませるという人は注意したい。なぜなら朝食でからだを温めるには、「食べ物を噛む」という行為も欠かせないからだ。
咀嚼することで内臓が刺激され、からだの内から温まりやすくなる。ヨーグルトにはくだものを入れたり、食欲がない日は具だくさんのスープをとるなどの工夫を。さらに、朝食前に伸びやストレッチなど軽くからだを動かすのも、体温上昇の手助けになる。
朝にからだを温めるか冷やすかで、1日の体温が決まると心得たい。
1日中ぽかぽか!
体温を上げる朝の習慣
朝食はしっかり噛む
噛むことで内臓が活発に動き、体温が上がりやすい。噛みごたえのある玄米やライ麦パン、根菜などがあるとなおよい
同じ時間に起きる
起きる時間が一定だと体温リズムが乱れにくい。また、二度寝は体温上昇の機会を奪ってしまうのでなるべく避けたい
筋肉を刺激する
朝に運動というと大変だが、胸の前で手を引っ張ったりするだけでもじゅうぶん。筋肉が刺激され、ぽかぽかしてくる