間違えると低体温に!? 正しいからだの「冷やし方」

熱中症を防ぐために
「冷やす」ことも必要

いよいよ夏本番。うだるような暑さがつづいているが、体調をくずしていないだろうか。昨今は温暖化により猛暑日が増え、屋内でも熱中症になることが珍しくない。グラフを見ると、2010年には1700人以上が亡くなり、そのほとんどが65歳以上だったという。

暑さが厳しい日は、無理をせずにクーラーに頼ることも必要だ。最近では、ガマンしがちな高齢者に対してクーラーの使用をよびかける自治体も増えている。

ただし、設定温度を低くしすぎたり、1日中涼しい部屋で過ごすのは危険。過度にからだを冷やしてしまうと低体温になり、不調や病気を招く。夏はからだを冷やし過ぎず、ほどよく熱を逃がすことが大切なのだ。

出典:厚生労働省「人口動態統計」より作成(15年は概数)

正しい冷やし方は
「からだの芯」を守ること

クーラーの理想的な温度は27~28℃だが、暑さに耐えられないときは扇風機との併用がおすすめ。扇風機で冷気を循環させると、設定温度よりも涼しく感じられる。これならからだに負担がかからない。

もしくは、脇の下や足のつけ根を冷やすのもよい。保冷剤をタオルで包み、服の上からあてるとひんやりと心地いい。ここには太い血管が通っているため、数分冷やせばすぐにほてりがとれ、からだの芯を冷やさずに暑さをしのぐことができる。

また、ついついとり過ぎてしまいがちな冷たい食べ物は、1日1回までに。そして口の中で温めながらゆっくり噛んだり、常温の飲み物といっしょにとるなど冷えすぎない工夫を。からだの芯を守りながら適度に冷やして、厳しい夏を乗り切りたい。

暑い夏にオススメ
からだの芯を守る冷やし方

クーラーと扇風機を併用する

設定温度を下げずに涼しさを感じられるため、からだが冷えすぎない

脇の下や足のつけ根を冷やす

部分的に冷やすとからだへの負担がすくない。保冷剤がなければ冷たいペットボトルでも

酸っぱいものをとる

酸味のもととなるクエン酸には利尿作用が。尿とともに体内の熱が排出されるので、暑さがやわらぐ

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2024/04/18 3:12:41