体温を高く保つ新常識は「血液たっぷり」!

赤血球が多いと
いいことずくめ

「血液サラサラ」。健康番組や雑誌などでもよく特集されるテーマだが、じつは最近、これにまつわる新たな健康ワードが注目されはじめている。それが「血液たっぷり」だ。

川の流れを想像してみてほしい。雨が降って水量が多くなると、流れがはやくなる。それと同じ原理で、血液量を増やすことで血流がスムーズになり、肩こりや頭痛などさまざまな不調が改善できるという。逆にいえばいくら血液がサラサラでも、量がすくないと血流が滞ってしまうこともあり得るのだ。

そもそも「血液たっぷり」とは、血液の主要成分である赤血球がじゅうぶんにある状態をいう。これは冷え症改善にも役立つ。体内でつくられた熱は赤血球によって全身に運ばれるため、赤血球が多い方がすみずみまで熱がいきわたり、体温を高く保つことができるというわけだ。

自覚がなくても要注意!
夏こそミネラル補給を

若いころよりも冷えやすくなったという実感はないだろうか。これは加齢とともに赤血球を生産する力が弱まるのもひとつの原因。貧血の自覚がない人は「自分には関係ない」と油断しがちだが、立ちくらみやめまいなどの症状がなかったとしても、血液量が足りていない可能性があるので注意が必要。

自分のからだが血液不足かどうか、かんたんにチェックする方法があるので試してほしい。下まぶたをめくって色を見てみよう。理想は鮮やかな赤色。ピンク色だったり白っぽいと赤血球がすくなく血流が滞っている可能性が高い。

「血液たっぷり」を目指すには、赤血球の材料となる鉄や銅などのミネラルをしっかりとることが重要だ。鉄分は赤身の肉やイワシ、カツオに多い。銅は貝類やレバー、ごまなどに豊富に含まれている。

とくに夏は汗とともにミネラルが流出しやすい。不足すれば夏バテや熱中症の原因にも。ミネラルをしっかり摂取し、血液たっぷりなからだで元気に夏を乗り切ろう。

今日からはじめる
「血液たっぷり」にする方法

ミネラルを積極的にとる

動物性食品に含まれる鉄分は体内に吸収されやすい。野菜やくだものなどビタミンをいっしょにとると吸収率はさらにアップする

コーヒーや緑茶は食間に

せっかく食事でとったミネラルも、コーヒーなどに含まれるタンニンが吸収を阻害してしまう。飲むなら食後すぐではなく食間に

空腹の時間をつくる

常に胃に食べ物が入っていると、消化活動に血液が集中して全身の血流は滞ってしまう。食事量は腹八分目に抑えよう

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2024/03/29 2:07:21