ヤマイモとよばれるものには日本特産で山に自生するジネンジョ、中国原産のナガイモ・ツクネイモなどがある。日本で後者の栽培がはじまったのは縄文後期からといわれる。
19世紀、ヨーロッパのジャガイモが疫病で全滅に瀕した際は、かわりとして中国からナガイモが導入されたという。
主成分のデンプンには消化酵素のアミラーゼ、ジアスターゼなどが多く含まれているため、胃腸虚弱や食欲不振の改善によいとされる。
中国の薬学書『神農本草経』には、「脾胃の傷れたるを主(つかさど)り、虚弱を補い、寒熱の邪気を除き、気力を益し、肌肉を丈夫にする」との記述がある。
ヤマノイモ科ヤマノイモ属
生薬名:サンヤク(山薬)
答えてえてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
つるが長くのびて収穫のころには黄色くなるんだ。昔はよくすりおろしたやつを、そばのつなぎに入れていたなあ。