日本各地や朝鮮半島、中国など東アジアの山地に広く自生する落葉のつる性植物。猫に与えると陶酔状態になることで知られる。
名の由来は、疲れた旅人が実を食べたところ元気が出て「また旅をした」という説、アイヌ語の「マタタンプ」がなまったという説などがある。
福井県の鳥浜貝塚や青森県の亀ヶ岡遺跡の地層からマタタビの種子が出土しており、縄文時代から食用していたと考えられている。
マタタビアブラムシがついてできる虫こぶの実や、つるの部分が生薬になる。神経痛、冷え症、疲労回復などに効果があるとされ、薬用酒にも用いられる。
マタタビ科マタタビ属
生薬名:モクテンリョウ(木天蓼)
またはテンモクツル(天木蔓)
答えてえてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
妙高は生育に適している地域なのかよく見るね。葉が白くなるから、すぐにわかるんだ。マタタビの実は滋養強壮にもいいんだよ。