野草のじかん

ビワ葉 枇杷葉

果樹として栽培される常緑高木で、関東以西の石灰岩地帯には野生化したものも見られる。初夏になると倒卵形の果実が橙色に熟す。

楽器の琵琶が語源といわれる。中国の古書には「その葉の形が琵琶に似ているから名づけた」と記されている。

江戸時代には葉とさまざまな生薬を混ぜて煎じた枇杷葉湯(びわようとう)が町中で売られ、食中毒の予防に飲まれていたという。

葉を焼酎に漬けこんだビワ酒を布に含ませた湿布は、打ち身やねんざに用いられる。乾燥させた葉を浴槽に入れて入浴するとかぶれやあせもによいとされる。

バラ科ビワ属

生薬名:ビワヨウ(枇杷葉)

花期は11~2月ごろで、黄白色の花を多数つける

葉は20cmほどの長楕円形で厚く、表面に光沢がある

答えてえてくれる人

妙高の野草採り名人

石田さんのひと言

妙高では平地の方の家で育てているのをよく見かけるよ。葉が厚くて、お風呂に入れるとすごく温まるんだよね。

single.php

2024/12/03 2:55:12