熱帯アメリカ原産の一年草。羽状複葉で、小葉の先がとがっている。夏に黄色い五弁花を咲かせるが、マメ科特有の蝶形ではない。
江戸時代に伝えられ、沖縄や小笠原諸島に自生する帰化植物。各地で薬用に栽培されている。同じマメ科のエビス草とは見た目・効能が似ているため混同されやすい。
ハブに噛まれたときの民間薬として用いられたことが、その名の由来といわれている。
種子を日干し、乾燥させたものを煎じて飲むと、健胃、便通改善などによいとされる。生の葉を揉んだ汁は、虫さされのかゆみ止めとしてもつかわれる。
マメ科カワラケツメイ属
生薬名:ボウコウナン(望江南)
答えてえてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
水はけのよい場所で育つんだよね。マムシ草という別名もあるけれど、じっさいの毒消し効果はないといわれているよ。