日本各地で栽培されている、熱帯アジア原産の一年草。名の由来は鳩が果実を好んで食べることにちなむ。
穀物の王様とよばれ食物繊維やタンパク質、ビタミンB1、B2などの栄養価に富み、健康茶の素材としても広く親しまれている。
種子には保湿作用やイボとり効果があることで知られ、世界三大美女の楊貴妃も美肌のためにハトムギの漢方を愛飲していたというエピソードが残っている。
中国の薬学書『本草綱目』では「脾を健やかにし胃を益す。肺を補い清熱する」とあり、今日の漢方でも消炎、鎮痛、排膿、強壮薬として用いられている。
イネ科ジュズダマ属
生薬名:ヨクイニン(薏苡仁)
答えてえてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
風に倒されても起き上がってくるくらい、生命力の強い植物だね。生のハトムギは噛むともちもちしていて、東南アジアではおやつにもなっているんだよ。