深山陰地に自生する、日本固有の多年草。光合成をおこなう葉を持たず、養分のすべてを寄生したキノコや土壌菌などから得ている。
鈴なりにぶら下がる果実は多肉質で、完熟しても皮が裂けない。また、その見た目から「ヤマトウガラシ」ともよばれる。
豊富に含まれるタンニンに薬膳のような強い苦みがあるため、通常は食用にならない。漢方として広く用いられ、薬用酒の原料にもなる。
日本では古くから強壮・強精・排膿に効果があるとされ、カンゾウ(甘草)とともに煎じて病気の治療にも用いられる。
ラン科ツチアケビ属
生薬名:ドツウソウ(土通草)
答えてえてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
山の中だとひときわ目立つから、すぐ見つけられるよ。はじめて見たときはびっくりしたなぁ。天日干しさせた果実は生薬としてつかわれるよ。