春といえばタンポポというほど、古くから日本人になじみのある野草。名の由来は頭花を鼓に見立て「タン・ポン・ポン」の音をまねたことにちなむ。
可憐な黄色い花とは裏腹に、アスファルトの隙間からも顔をのぞかせるほどの強い生命力で、日陰でも根強く育つ。
和え物や天ぷら、おひたしなどに用いられ、花から根まであますところなく食べることができる。乾燥させた葉や根はお茶としても飲まれている。
健胃、利胆、解熱、強壮に効果があるとされ、漢方や民間薬として中国やヨーロッパをはじめ、世界中で用いられている。
キク科タンポポ属
生薬名:ボコウエイコン(蒲公英根)
答えてえてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
道ばたや野原などどこでも見かけるね。昔、根を乾燥させたお茶を飲んだことがあるけど、とても苦くて胃腸薬のようだったよ。