童謡でおなじみ「ツクシ誰の子 スギナの子」の歌詞のとおり、同じ根茎から春先にツクシを生ずる。名の由来は、葉のかたちが杉に似ていることにちなむ。
繁殖力が強く、緑がもどるのに50年はかかるといわれていた原爆跡地になによりも先に芽吹き、当時の人びとを勇気づけたという逸話がある。
鉄やリン、サポニンなどのミネラルに富み、利尿、解熱、鎮咳作用があるとされる。ヨーロッパでも古くから民間療法に用いられた。
薬学書『本草綱目』には生薬として収載され、「味苦し、平にて毒なし。主効は結気、瘤痛、上気、気急」とあり、現在でもお茶として飲まれている。

トクサ科トクサ属
生薬名:モンケイ(問荊)
答えてえてくれる人

妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
昔から利尿作用があって、からだをそうじするといわれているよ。お茶にすると香ばしくておいしいね。生命力が強くて同じ場所で年に3回もとれるんだ。