日あたりのよい草原や道端に見られる多年草。地を這うように茎が伸びて地面に強く張りつき、果実が熟すと弾けて種子を飛ばす。
名の由来は、夜になると葉が閉じ片方が食べられて欠けたように見えるため。噛むと酸っぱいので別名スイモノグサ(酸い物草)ともよばれる。
単純で整った葉の形は家紋のモチーフになっている。繁殖力が強いことにちなみ、子孫繁栄を願う意味がこめられているという。
全草をすりつぶした生薬には消炎の薬効があり、しぼった汁は虫さされなどに塗布して用いられる。
カタバミ科カタバミ属
生薬名:サクショウソウ(酢漿草)
花期は5~9月で、黄色い5弁花をつける
葉はハート形で3枚の小葉からなる複葉
答えてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
妙高でもよく見かけるね。若葉は酢の物なんかにできるし、花も食べられるんだ。