日あたりのよい道ばたに見られる多年草。種子は濡れると粘り気を帯び、人の靴底などについて移動し繁殖する。
葉が大きく広いことから「大葉子」の名がついたという。生薬名「車前」の由来は、車が通るところによく生えるため、車に踏まれても育つため、などの説がある。
あぶってやわらかくした生の葉を腫れ物に貼ってつかうほか、若芽はおひたしや和え物にして食べられる。
中国最古の薬学書『神農本草経』に記載されるほど、古くから生薬として用いられてきた。咳止めや去痰、利尿の薬効があるとされる。
オオバコ科オオバコ属
生薬名:シャゼンソウ(車前草)、シャゼンシ(車前子)
花期は4~9月で、穂状に白色の小花をつける
葉は卵形で縁がやや波打っている
答えてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
昔の子はオオバコの茎同士をからませて引っ張り合う「草相撲」で遊んでいたね。わたしも小さいころは、よくやったもんだなあ。