野草のじかん

エゾウコギ 蝦夷五加

名の由来は、かつて蝦夷地といわれた北海道に自生することから。ロシアや中国北部などにも分布する落葉低木で、高さは2~3​m。

枝に細く鋭いトゲが密生している。アイヌの人びとは伝染病が流行するとこの枝で杖をつくり、魔除けに持ち歩いたという。

若芽と若葉は天ぷらやおひたし、和え物にして食べられる。乾燥させた根皮は生薬に用いられ、滋養強壮や疲労回復によいとされる。

モスクワオリンピックで、旧ソ連の選手たちがエゾウコギのエキスを飲んで好成績を出した、という逸話がある。

ウコギ科ウコギ属

生薬名:ゴカヒ(五加皮)、シゴカ(刺五加)

花期は7~8月で、散形状に淡黄白色の花をつける

葉は倒卵状楕円形の小葉が手の平状に集まった複葉

答えてくれる人

妙高の野草採り名人

石田さんのひと言

秋には黒っぽい実をつけるよ。日本で育つのは北海道のごく一部の地域だけなんだよね。

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2024/07/27 2:00:43