山野に自生する多年草。食用にできる期間はわずかですぐ木のように大きくなるが、やわらかくて役に立たないことから「ウドの大木」ということわざができた。
名の由来は諸説あり、土中にある芽を食用にするので「埋(うず)」が転訛して「ウド」になったともいわれる。
古くから薬の材料として用いられ、平安時代の薬物書『本草和名』や法令集『延喜式』にも名が出てくる。
乾燥させた根茎を煎じて飲むと解熱や頭痛などに、刻んだ茎・葉を布袋に入れて入浴剤にすると冷え症や神経痛によいとされる。
ウコギ科タラノキ属
生薬名:ワドッカツ(和独活)
花期は8~9月で、淡緑色の小花をつける
葉は2回羽状複葉で、小葉は先がとがった卵形
答えてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
茎はなんといっても春の食材だね。ゴマと和えたり煮物でもいいし。葉っぱは天ぷら、皮はきんぴらにするし、捨てるところがないんだよね。