中国原産といわれる落葉低木で、1000年以上前に渡来したとされる。雌雄異株だが日本で見られるのはおもに雌株である。
明の時代の薬学書『本草綱目』に「この葉は五葉交加したものを良しとす。故に五加と名づけた」とある。漢名の五加(ウーコ)に木をつけてウコギとよぶようになった。
干ばつでも育つ救荒植物であり、若葉は食用になる。枝のトゲが防犯にも役立つため生け垣に用いられてきた。
米沢藩では九代藩主・上杉鷹山(ようざん)がウコギの植栽を奨励し、人びとを飢饉から救ったという。
ウコギ科ウコギ属
生薬名:ゴカヒ(五加皮)
花期は5~7月ごろで、黄緑色の小花が多数咲く
葉は5枚の小葉からなる複葉で、縁に粗い鋸歯(きょし)がある
答えてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
若葉をおひたしにしたりご飯に混ぜたりするとおいしいんだよね。根の皮は生薬になるよ。