全国各地に見られる落葉高木。果実のように見える種子は、秋に熟すと独特のにおいを放つ。外種皮をとり除いたギンナンが食用となる。
歴史は古く、恐竜が繁栄していた時代から存在していたという。約5000年前には漢方の一種として利用されるようになった。
葉の形が水鳥の足に似ているため中国では「鴨脚(ヤーチャオ)」とよばれ、それが変化して「イチョウ」になったといわれる。
水分を多く含み防火性が高いことから街路樹として植えられる。京都の本願寺には、火災のときに木が水を噴いて消し止めたという伝説がある。
イチョウ科イチョウ属
花期は4月ごろ。雌雄異株で雄花が淡黄色、雌花が緑色になる
葉は扇形で中央に切れこみが入る
答えてえてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
昔はよく、ギンナンをストーブの上で焼いて食べたもんだよ。いい香りがして、おいしかったなあ。