北海道南部から九州の、平地や山地に群生する多年草。茎は中空で節があり、成長すると1.5mほどになる。
すり傷などに若葉をもんでつけると痛みをやわらげるので、「痛みどり」が転訛して「いたどり」になったという。
清少納言は『枕草子』で「いたどりはまいて虎の杖と書きたるとか」とし、見た目にくらべ漢字で書くと大げさなもののひとつに挙げている。
春に出てくるタケノコのような若芽が食用になるほか、根茎を乾燥させた生薬は便通改善や利尿の効果があるとされる。
タデ科タデ属
生薬名:コジョウコン(虎杖根)
花期は7~10月で、白色の小花を咲かせる
葉は先がとがった卵状楕円形
答えてえてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
6月末から7月ごろに葉っぱをとって、昔はおにぎりを包んでいたね。きなこおにぎりだと葉の香りときなこの相性がいいんだよ。