日あたりのよい草原などで広く見られる多年草。葉に白い斑のある品種は、江戸時代から観賞用として栽培されてきた。
ヤマノイモ科のトコロ(野老)に似た形の根茎に甘みがあることから「甘野老」と名づけられたという。
春先に出る若芽はアスパラガスに似た味わいで、炒め物や天ぷらに、花も和え物や寒天寄せにして食べられる。
根茎をすりおろして塗布すると打ち身やねんざに、乾燥させた生薬を煎じて飲むと、滋養強壮、健胃、消炎などの薬効があるとされる。
ユリ科アマドコロ属
生薬名:ギョクチク(玉竹)またはイズイ(萎蕤)
花期は4~5月で、釣鐘状の白い花が垂れ下がるように咲く
葉は長楕円形で互生する
答えてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
春になると、白くてきれいな花を飾ったりしてね。薬効があると知ったときは驚いたなあ。