山野に見られるつる性の落葉低木。つるはほかの樹木に巻きつく習性があり、成長すると木質化する。
実は成熟すると紫色になり裂けて開くことから、「開け実」が転じて「アケビ」になったという説がある。
古代は無病延命の実として朝廷に献上されたという。また、かつての農山村では菓子がわりに食べられた。
果肉はおもに生食用だが、果皮は炒め物や和え物にも用いられる。ビタミンCのほか、食物繊維や鉄分、むくみ予防によいとされるカリウムが含まれている。
アケビ科アケビ属
花期は4~5月で、濃紫色の雌花と淡紫色の雄花をつける
葉は5枚の楕円形の小葉が手のひら状に集まった複葉
答えてくれる人
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
甘くて、小さい種がたくさん入っているよね。自然に割れる一歩手前の実がおいしいんだよなあ。