母はつまり知らずだったのに、どうしてわたしは出ないの?

答えてくれる人

医学博士

荒木陽子先生

医学博士。愛知学院大学大学院修士課程修了後、岐阜大学医学部生理学第一講座で18年に渡り、生理学を研究

毎朝ドッサリできず、おなかのつまりに悩むみなさん。ちょっと子どものころを思い出してみてください。かつてあなたのお母さんは、いまのあなたのようにドッサリできずに悩んでいましたか? おそらく多くの方が、「そんな様子はなかった」と思うはず。

じつはおなかのつまりは、ちょうどわたしたちの世代からはじまった現代特有の不調。じっさいに、戦後60年で日本人ひとりあたりが1日に「出す量」は半分以下になりました。テレビや雑誌でこれほどおなかのつまりの話題を目にすることも、昔では考えられなかったでしょう。

ではなぜ、現代人はドッサリできないのか? 最大の原因は栄養バランスの変化です。厚生労働省の「平成17年 国民健康・栄養調査」を見ると、ここ50年間で食物繊維の摂取量が半分近くにまで減り、反対に脂肪の摂取量は2倍以上に増えていることがわかります。一説には植物性乳酸菌も昔にくらべてずっと少なくなったんだとか。

つまり食生活が日本食から欧米食中心に変わったことで、おなかに必要な栄養素は減り、とり過ぎるとおなかに負担をかけるような栄養素ばかりが増えてしまったのです。

とはいえ、明日から60年前の食生活にもどれというのは無理な話。それに「昔はよかった」と嘆いていても仕方がありません。ゆたかになったことで、大事な栄養素を効率よくとる方法も生まれました。それが、クマザサ青汁。

昔は見向きもされなかったクマザサですが、食物繊維をはじめ現代人に足りない栄養素の宝庫であることがわかり、いま青汁として脚光を浴びています。いわばわたしたちの世代ならではの健康な食のかたちというわけですね。

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2024/04/28 7:06:26