「冷え」とドッサリの密接な関係

答えてくれる人

医学博士

荒木陽子先生

医学博士。愛知学院大学大学院修士課程修了後、岐阜大学医学部生理学第一講座で18年に渡り、生理学を研究

あけましておめでとうございます。今年もみなさんのドッサリ生活を応援していきますので、どうぞよろしくおねがいします。

さて、寒い日がつづく冬の時季、「冷え」で悩んでいる方も多いと思います。「体質だから仕方がない……」というあきらめの声をよく聞きますが、うまれつきの冷えなど存在しません。その証拠に乳児のことを「赤ちゃん」といいますよね? これは体温が高くて皮膚が赤いためにそう呼ぶようになったといわれています。

冷えはからだのめぐりや流れが悪化して、手足の先まで行き届かなくなると起こりますが、圧倒的に女性、とくに40代以上のひとに多い悩みです。これは女性ホルモンのバランスがくずれ、自律神経が乱れることが理由のひとつと考えられます。

台所やお風呂場での水仕事のときに、足元からゾワッと寒気があがってきたことはないでしょうか? それは冷えのはじまりのサインです。

冷えが進行すると、寝床に入っても全身が温まらずに寝つけなかったり、靴下を何枚も重ね履きしなければいけなくなります。さらには腰痛、むくみ、肥満など、さまざまな不調の原因になることも……。冷えをあまくみてはいけないのです。

では、冷えをなんとかするにはどうすればいいのでしょうか。

じつは冷えとドッサリには密接な関係があります。からだのなかでいちばん大きな流れは、「食べたものを出す」ことですが、それがスムーズにできていないと自律神経が乱れ、全身のめぐりが滞って冷えを招きます。

からだが冷えるとおなかの活動も弱まり、ますますドッサリ出しづらくなります。つまると冷えるし、冷えるとつまる。そう、毎日ドッサリしていれば、自然とからだはぽかぽかしてくるのです。

ドッサリするには食物繊維たっぷりのクマザサ青汁を飲めばいい。これはもうご存じですよね。温かいお茶や白湯で飲んでもおいしいのでからだを冷やすこともなく、「つまって冷える」の悪循環を、「ぽかぽかドッサリ」の好循環にする手助けをしてくれます。

さらにいつもより一枚多く厚着したり、湯船にゆっくり入ったり、ショウガやニンニクなどを多くとれば、よりよい流れになるでしょう。

さあ、毎日ドッサリ出し、めぐりをスムーズにして、温まったぽかぽかのからだで元気に冬を乗りきりましょう! 

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2024/04/27 23:22:11