おなかにまつわる素朴な疑問は、荒木先生に聞きましょう! さとみちゃん、今回は出る回数のことが気になるようです。
登場人物

医学博士
荒木陽子先生
クマザサや食物繊維、おなかの健康にとてもくわしい医学博士

さとみちゃん
おなかのつまりに悩む、「野草だより」の新人編集部員
「回数も大事だけど 、
スッキリ感に注意して」
さとみちゃん
ねえ先生、クマザサ青汁を飲みはじめて3ヵ月が経ちました。だいぶドッサリできるようになったけど、まだ毎朝ではないの。
荒木先生
あら、いまはどのくらい出ているのかしら?
さとみちゃん
3日に1回くらいです。そもそも週に何回くらい出ればいいの?
荒木先生
理想はもちろん1日1回よ。出るものの半分(水分除く)は腸内細菌の死がいだから、人間は本来、断食をしても毎日出るはずなの。
さとみちゃん
じゃあ、わたしのおなかはまだ不健康?
荒木先生
気を落とさないで。1日1回はあくまで理想。日本内科学会の定義でも、「3日以上排便がない状態」が不健康とされているわ。それにね、回数よりも大切なのは、出たあとにスッキリした感覚があるか? どんなかたちや固さのものがどのくらい出ているのか? つまり、いまの自分のおなかの状態を見極めること。その指針になるのが、ドッサリできない人の“4つのタイプ”よ。
さとみちゃん
4つのタイプ?
荒木先生
出ない人は特徴ごとに、「腹部膨満型」、「硬便型」、「排便困難型」、「便意消失型」に分けられるの。腹部膨満型はいちばん多いタイプで、膨満感やポッコリ感がある人。これは食事や運動でわりと楽に改善できるわ。硬便型は出るものがいつもガチガチに固い人。便秘薬に頼ったり、無理なダイエットをしたり、水をあまり飲まない人に多いわね。溜めこんだまま水分が抜けて固くなっちゃうのよ。
さとみちゃん
あ、わたしいまそれだ!
荒木先生
このタイプの人はオレイン酸(オリーブ油など)や乳酸菌、そして食物繊維を利用するのが吉。クマザサ青汁はじゅうぶん役に立つわ。
さとみちゃん
よかった。じゃあやっぱり徐々によくなっているんだ!
荒木先生
そうね。あとは出るものをやわらかくするマグネシウムも効くはずだから、硬水(ミネラルウォーターなど)で青汁をつくるのがいいんじゃない? そのほか排便困難型は高齢者に多くて、おなかの弾力性が低下しているタイプ。便意消失型はもっとも深刻で、おなかがほとんどはたらいていない状態。これは専門機関でみてもらうしかないわね。
さとみちゃん
勉強になりました! 回数ばっかり気にしないで、自分のおなかとじっくり向き合うことが大事なんですね。
荒木先生
そのとおり! さとみちゃんも賢くなってきたわね。
