野草だより
131号
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特集

冬はこたつでみかんでしょう
──愛媛県吉田町。父から子へつなぐおいしいみかん──

潮風を受け、太陽をいっぱい浴びて育つ吉田町のみかん

冬の風物詩「こたつにみかん」。冷えたからだを温めながら、あのみずみずしくて甘い果汁が染みわたっていくのは、なんともいえない至福のとき。しかし、そんなあたり前の日常を支えるみかん農家では、ある問題に揺れていた。


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冬はこたつでみかんでしょう
──愛媛県吉田町。父から子へつなぐおいしいみかん──(2)

宮川早生、いよかん、はっさく、ポンカン。ひと口に柑橘といってもその種類はじつに多彩



えぐられた斜面や、土砂崩れの土の集積場など、被災の爪あとが残る



小清水千明さん(57歳)
農家の7代目。昭和30年代、曾祖父の代に柑橘に専念するようになり、現在15種類の柑橘を育てる



小清水太郎さん(28歳)
勤めていたケーブルテレビの番組制作会社を辞め、家業を継ぐことを決意。千明さんの手ほどきを受けながら、日々奮闘中

みかん農家が激減。
「俺が継ぐよ」 28歳の決意

愛媛県は日本一の柑橘王国。なかでも宇和島市吉田町は、江戸時代からみかんの栽培が盛んな町だ。

代々つづく農家で7代目の小清水千明さん(57歳)のもとを訪ねた。

「みかん農家も高齢化でね、わたしはまだ若い方。跡継ぎ不足で離農する人や、県外から後継者を募る動きもあるよ」

愛媛のみかん農家の7割が65歳以上で、その数はここ35年で三分の一以下にまで減少したという。

そんななか、小清水家では昨年の夏、長男の太郎さん(28歳)が跡を継ぐ決心をした。

「子どものころからみかん畑で遊んでいましたし、祖父や父の背中を見て育ちました。先祖代々守ってきたこのみかん山を、自分が受け継ぐんだと思っていましたね。迷い? とくにありませんでしたよ」

さあこれからという矢先、昨年7月7日の西日本豪雨で被災。あちこちで山崩れが起き、みかん畑も土砂に埋もれた。小清水さんも畑への道が流され、農業機械が水没し、果実が落ちたり劣化するなどの被害を受けた。

それでも「絶対にあきらめない」。自力で重機を調達していちはやく復旧にとり組んだおかげで、無事にみかんが実をつけたのだ。


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冬はこたつでみかんでしょう
──愛媛県吉田町。父から子へつなぐおいしいみかん──(3)

お天道さまとともに
おいしいみかんを育てる

春には町の山一面にみかんの白い花が咲く。初夏の小さな青い実を間引く摘果という作業を経て、まさに最盛期をむかえる

専用の道具でサイズを確認



収穫したらつややかで傷がない「精品」、多少傷がある「可品B」、それにあてはまらない「格外」に選別される。5.5cmに満たない「小玉」は冷凍みかんなどに





生産者みずから共選所に持ちこんで納品する



さっそくみかん畑へと案内してもらった。

「ここには3つのお天道さまがあるんですよ」

空の太陽、海から照り返す太陽、そして段々畑の石垣から照り返す太陽。そのおかげでみかんは自然と太り、鮮やかなオレンジ色になってくれるという。

「そんなスニーカーじゃダメダメ。これがいちばん!」と千明さんは笑いながら足袋を指さした。急斜面で踏ん張るための相棒である。

「足場は悪いけどとにかく水はけのよい土なんですよ。ほい!」

もぎたてのみかんが手渡された。皮をむくとさわやかな香りが漂い、なんともみずみずしくておいしい! 房が10個以上あるものは甘みがギュッとつまっているのだと教えてくれた。

「立っているだけでも結構キツイでしょう? わたしも最初は足がプルプル震えました(笑)。こんなところで毎日作業している親父はすごいなって」

太郎さんが若くして跡を継ぐ決意をしたのは、ある出来事がきっかけだった。一昨年、収穫のさなかに千明さんが足を骨折してしまったのだ。

「父の大変そうな様子を見て、はやく自分も力にならなければと思ったんです」

いまの時季は朝7時半には畑へ出かけ、日没までひたすら収穫。帰宅したら今度は選別作業が待っている。

「うちの畑は東向きだから、どうしても傷が多くなる。天気が荒れるときは東から風がふくでしょう。だからぼくは手間でも1個ずつ手にとって確認するんです」(千明さん)

とっぷりと日が暮れても、蛍光灯がともる納屋での作業は深夜2時ごろまでつづく。地道ながらも、親子でできる日々に幸せを感じているそう。


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冬はこたつでみかんでしょう
──愛媛県吉田町。父から子へつなぐおいしいみかん──(4)

箱づめされ、全国へ運ばれていく



「季節によって収穫以外にもいろんな作業があると知って驚きましたね」と太郎さん



道の駅「みなとオアシスうわじま」の青果売り場。圧倒的なみかんの量だが、毎日約8割が売れていくという



試食させてもらったみかんは、凝縮された濃密な甘みと酸味。疲れもふき飛ぶおいしさだ







代々守ってきたこの山を
親子でつなげていく

かつて家業といえば、「長男が継ぐもの」というのがあたり前だった。しかし現代は少子化の影響もあり、その考えはもう廃れはじめている。それでも太郎さんには、「いつかは自分が」という気持ちがあったと話す。

「正直、これまでの仕事とはまったくの畑違い。でも、責任なんてカッコいいもんじゃないですけど、長男だという自覚はありましたからね。同級生にもみかん農家はいますし、いたって自然なことですよ」

なんとも頼もしい言葉だ。

これまで直接「継いでほしい」とは決して口にしてこなかったものの、やっぱり千明さんはうれしそう。

「息子から継ぎたいと言われたときは、『おう』としか返せませんでした。なんだか照れくさくてね(笑)。でも、なにも言わなくても自分と同じ道を選んでくれた。これ以上のことはないですよ」

とはいえ、まだまだ農家1年生。家では父の教えを受けながら、みずから講習会などにも参加し日々勉強中だ。

「いまはまだ、毎日の作業をこなすだけで精一杯。それでも青く小さかった実が、こうやって大きくなってくれるとうれしいものですね」と顔をほころばせる。

最後に千明さんは、こう語ってくれた。

「冬は家族そろってこたつでみかん。それがないと寂しいじゃないですか。自分たちが受け継いでいかなければ、そんなあたり前の日常もなくなってしまう。たくさんの人に『今年もおいしいね』って食べてほしいから、わたしたちは家族で力を合わせてみかんをつくりつづける。それだけです」

手を伸ばした先には、太陽の光をたっぷり浴びてピカピカに輝くみかん。代々守ってきた山は、誇らしくもゆたかな実りで満ちていた。


医者にかかる前に腸に聞け! 第23回

「常在菌」と仲よくすれば病気に負けないからだになる

常在菌は目には見えないが、全体の重量は成人でおよそ2㎏もある。腸内細菌をはじめ全身の免疫をコントロールしてくれる、頼れる存在なのだ



手をゴシゴシ洗うと
風邪をひきやすくなる!?

本コーナーの連載も、はや5年目。寄せられるご感想を拝見すると、ご自身の腸を大切に思う方が増えているようでうれしい限りです。今年も腸を元気にする方法をお伝えしますので、どうぞおつき合いください。

さて、いよいよ風邪やインフルエンザの流行シーズン。予防のために、1日に何度も薬用石鹸でゴシゴシ手洗いしたり、うがい薬をつかう方が多いですよね。しかし、インフルエンザの患者数はまったく減る気配がありません。それもそのはず。じつは殺菌に励めば励むほど、病気をよび寄せるからだをつくってしまうのです。

以前もお話ししましたが、菌には悪いものもいればいいものもいます。そのひとつが皮膚や口腔内などの粘膜に棲みつく「常在菌」。彼らは肌に膜をつくってうるおいを保ったり、病原菌の付着や増殖を防ぐ、いわば優秀なガードマンです。

つまり、殺菌力のある薬用石鹸やうがい薬などをつかえば、これらのいい菌もいっしょに殺されてしまうということ。たった1回の手洗いで常在菌の9割が失われ、ウイルスや病原菌は侵入し放題。それだけではありません。免疫力を司る腸にも悪影響を及ぼすのです。



流水10秒でじゅうぶん。
「すこしキタナイ」が腸を活発に

腸内細菌は外界の雑多な菌と刺激し合うことでたくましく育ち、病気に負けないからだをつくります。しかし身の周りの菌を排除すると腸内細菌はどんどん貧弱になり、免疫力は低下するばかりです。

わたしが毎年研究で訪れるインドネシアのカリマンタン島の人びとは、汚れた川の水で遊んだり洗濯をします。しかし病気にかかる人はほとんどおらず、肌は思わず触りたくなるほどつややか。わたしたちもかつて野山で遊び、土のついた野菜を食べていたころは、生活習慣病やうつ、アレルギーなどの現代病もすくなかったはずです。

けっして不潔を推奨しているわけではありません。ただ、いまの日本のキレイ社会は過剰です。いたるところにアルコール消毒液が置かれ、家の中にもウエットティッシュや除菌スプレーを完備。わたしたちは「菌はすべて悪者」という間違った情報を信じ、見せかけの清潔感にだまされているのです。

ウイルスや病原菌は、手を流水で10秒間流せばじゅうぶん落ちます。石鹸をつかうなら殺菌効果をうたっていないものを選び、1日2回程度に。そうすれば残った菌たちが時間をかけてまた再生してくれます。

味噌や納豆から善玉菌を摂取するのと同じように、常在菌とも仲よくすること。これが腸を強くし、免疫力を上げる近道と心得ましょう。

先生が石鹸をつかうのは入浴時くらいで、それも2~3日に一度。知り合いの方も風邪知らずになったり、乾燥肌がスベスベになるなどうれしい変化が訪れたそうです。世間の情報を鵜呑みにせず、過度な除菌を見直しましょう。


病気知らず冷え知らず 第17回

上手に食べて体温アップ!熱を生みだす食事法とは

「冷えとり」だけで
体温は上がらない

寒さが厳しいこの時季、深刻な冷えに悩む人も多いだろう。一般的な冷え対策といえば、靴下の重ねばきやカイロを貼るなどの「冷えとり」。しかしこれらの効果は一時的で、時間が経てばまた冷えてしまう。根本的な解決のためには、熱をつくり体温を上げることも忘れてはならないのだ。

熱を生みだすのは筋肉だけではない。誰しも食後にからだがぽかぽかと温まる経験があるだろう。じつは食べ物を噛んで飲みこみ、消化し、栄養を吸収するといった活動によってエネルギーが消費され、体熱が生まれる。これを「食事誘発性熱産生」といい、平熱を決める大きな要因のひとつ。

しかも食事の仕方を工夫すれば、産熱量をぐんと増やせる。「食べる」というごくあたり前の行為だが、すこし意識するだけで冷えを和らげることができるのだ。



1日3度のチャンスを
効果的につかうには

まずは、なにを食べるか。熱をつくるために必要なのは糖質・脂質・タンパク質の三大栄養素だが、摂取したエネルギーに対してそれぞれの産熱量は異なる。糖質のみをとった場合は6%、脂質は4%、そしてタンパク質は30%ともっとも多い。つまり、納豆や卵、魚、肉などを毎食適度にとり入れることが、体温アップのカギ。

さらに近年、京都大学大学院でおこなわれた研究で、魚に含まれるDHAやEPAをとると体温が上がりやすいことがわかった。魚を食べるならこれらの成分が豊富な青魚を。いまなら、ブリやサバなど旬の魚を選ぶとなおよい。

次に、食べる時間帯も重要。同じ食事内容でも、より多くの熱を生みだせるのは朝で、深夜はすくない。つまり朝食を欠かさず食べ、夕食は21時以前に済ませるのが理想的だ。そして咀嚼回数が多いほどからだが温まりやすいので、ゆっくり食べることも心がけたい。体温アップのチャンスをうまく利用して、寒い冬を乗り切ろう。


お悩みスッキリ相談室

たまにぽかぽかしないことがあります

Q.

最近『ふし自慢 塗るタイプ』を買ってみましたが、これは1日何回塗ればいいのですか。また、塗ってぽかぽかするときもあれば、しないときもあるのはなぜでしょうか?

(北海道 男性 70代)


A.

『ふし自慢 塗るタイプ』は処方される塗り薬とは異なり、1日2回など回数の決まりはありません。それがこの製品のよいところのひとつで、朝起きたときや違和感を感じたときなど何回でも塗って大丈夫。湿布のようなニオイもなく、べたつかないのでお出かけ前でも安心してつかえますよ。

温感の感じ方については、使用部位の皮膚の厚みや肌の水分量が関係しています。冬はとくに乾燥する季節なので、肌の水分が足りていないとぽかぽかを感じにくいようです。そんなときはお風呂上がりやシュッと化粧水をつけてからつかうのがおすすめです。

また、ひざや腰以外にも首筋や肩、手首や足首などに塗る方も。ひざがつらいときは表側だけではなく裏までたっぷり塗ると、より実感が期待できますので試してみてください。

(回答者:池田接骨院 院長 池田先生)


お悩みスッキリ相談室

『野草酵素』と『朝飲む酵素』、なにが違うの?

Q.

仕事人間の息子が心配です。残業や接待で帰宅は深夜、朝はギリギリまで寝て朝食を用意してもコーヒーだけで家を出ます。酵素をとらせたいのですが、『野草酵素』と『朝飲む酵素』のどちらがいいのでしょうか。

(神奈川県 女性 60代)


A.

現代は忙しかったり、ダイエットなどを理由に朝食を抜いてしまう人が増えています。でも、親としては心配ですよね。

多忙な息子さんには『朝飲む酵素』がピッタリです。手間ひまをかけてつくった野草酵素原液をベースに、栄養満点で「完全食」といわれる発芽玄米とビタミンCをくわえた朝専用の酵素。時間がない人や寝つきが悪く朝が弱い人、朝食をきちんととれない人は『朝飲む酵素』、しっかりからだのそうじをしたい人は『野草酵素』がよいでしょう。

また、朝ごはんは1日の活力となる大切な食事。朝食を食べないとからだのスイッチが入らず、仕事や学校でも集中力の低下など悪影響を及ぼします。理想は酵素たっぷりの和食ですが、味噌汁だけ、くだものだけでもいいので食べてもらいましょう。それにどこでも水なしでそのまま飲める『朝飲む酵素』をプラスすればバッチリ。研究所の社員の間でも大人気ですよ。

(回答者:ミヤトウ野草研究所 リーダー 伊井さん)


野草ずかん 第11回

アマドコロ
甘野老



ユリ科アマドコロ属
生薬名:ギョクチク(玉竹)またはイズイ(萎蕤)
花期は4~5月で、釣鐘状の白い花が垂れ下がるように咲く
葉は長楕円形で互生する



日あたりのよい草原などで広く見られる多年草。葉に白い斑のある品種は、江戸時代から観賞用として栽培されてきた。

ヤマノイモ科のトコロ(野老)に似た形の根茎に甘みがあることから「甘野老」と名づけられたという。

春先に出る若芽はアスパラガスに似た味わいで、炒め物や天ぷらに、花も和え物や寒天寄せにして食べられる。

根茎をすりおろして塗布すると打ち身やねんざに、乾燥させた生薬を煎じて飲むと、滋養強壮、健胃、消炎などの薬効があるとされる。

アマドコロが含まれる商品

野草酵素

ゲルニン129

朝飲む酵素


妙高の野草採り名人
石田さんのひと言

春になると、白くてきれいな花を飾ったりしてね。薬効があると知ったときは驚いたなあ。


ふるさとをめぐる 第8回

100年前から受け継がれる
大切なレンコンです

台風にも負けず大きく育った大口レンコンの晩生種「だるま」



倉茂龍彦さん、美代子さんご夫婦。育てたレンコンが品評会で最優秀賞をとったこともあるそう



アク抜きしなくても真っ白なままのとれたてを網焼きに



泥水の中での作業はすぐに足をとられるため、体力と経験が必要だ

『野草酵素』がつくられる新潟県妙高市から車で1時間半。長岡市大口地区には、特産品として古くから親しまれる「大口レンコン」があります。なかでも晩生種「だるま」は全国でもここでしか生産されていません。

「成長しきると葉が枯れるから収穫の目安なんだ」と教えてくれたのは生産者の倉茂さん。深さ50㎝の田んぼの一画では、息子さんがホースの水でレンコンを探っていました。手で強く引っ張るとすぐにフシから折れてしまうので、気を揉まずていねいに水で浮かせるのがコツだそう。

「つくられるようになって100年近くだね。うちの先祖が種を持ってきたんだよ」

大口地区は温かい地下水が豊富で泥は粘土質。栽培に最適の条件下で育ったものは、切り口が真っ白でシャキシャキとした歯触りが特徴です。

「春に種レンコンを手で植えるのがすごく大変なんだけど、ちゃんと芽が出てくると子どもといっしょでかわいいな(笑)。秋に台風がふたつも来てどうかなと思ったんだけど、大きく育ってくれたよ」

わが子のように大切に育てられたレンコンは新鮮なうちに出荷。倉茂さんたちからミヤトウ野草研究所へ、ものづくりのバトンが渡されるのです。