野草だより
125号
カテゴリ

特集  

『野草酵素』は158人の手づくり
−−新潟県妙高市へ、ミヤトウ野草研究所を訪ねて−−

原料の野草採りからビンのラベル貼りにいたるまで、すべて手作業でつくられる『野草酵素』。世のなかがどれだけ機械生産に傾こうとも、人の手による 製法をかえることはない。

その理由は、「よい酵素をつくりたい」という近藤会長の強い思いがあるから。5月下旬、新緑の新潟県妙高市へ、ミヤトウ野草研究所を訪ねた。


特集 『野草酵素』は158人の手づくり
−−新潟県妙高市へ、ミヤトウ野草研究所を訪ねて−−(2)

野草採り名人の石田さんが収穫した野草を真剣な表情で確認する近藤会長



野菜やくだものを、いとおしむようにひとつずつ手で洗っていく



カットひとつにも気持ちがはいる



洗浄・カット担当者の手
妙高では11月ごろから水温がぐっと下がるが、冬でも手で洗うことをゆずらない



刻んだ野菜類に有用菌を混ぜるのも手作業。指先を柔らかくきかせて天地を返す



野草を選別中。「野草の香りに包まれるとストレスなんて忘れます」



野菜洗いに2時間、野草選別は1日中

良質な野草の宝庫として知られる妙高高原のふもと、新潟県妙高市に『野草酵素』のふるさと、ミヤトウ野草研究所がある。

『野草酵素』の甘いふくよかな香りにあふれた敷地に入ると、妙高高原で栽培された小嶋さんのキュウリやパセリ、青森県の三橋さんご夫妻がつくったヤマイモ、そして沖縄の謝花さんと山代さんのパイナップルやレモンなど、近藤会長が現地におもむいて仕入れてきたみずみずしい野菜やくだものが次々と運びこまれていた。

「どれも、情熱を持った生産者の方たちが育てたものばかりです。そして酵素づくりに欠かせないのが、野草採り名人の石田さんをはじめ、たくさんの方が妙高高原を歩きまわって1本1本手で収穫した野草です」と近藤会長。『野草酵素』の手づくりは原料の段階からはじまっていた。

そうして集められた野草や野菜、くだものは、まず人の目と手を総動員して選りわけ、水洗いされる。その作業は野菜とくだもので1日2時間、野草では丸1日かかるという。機械で選別、洗浄すれば時間を短縮できるのでは? という疑問に野菜洗いの担当者が答えてくれた。

「天然の原料をつかうからこそ、泥や虫がつきものです。洗いながらそういう点をチェックできるので手洗いがいちばんなんですよ。春ならモンシロチョウの幼虫が隠れていないかキャベツの葉を1枚ずつ見たりと、季節ごとに洗い方もかえています」

お客さまの口に入るものだからていねいすぎて困ることはないんです、とつづけられた言葉が印象的だった。


特集 『野草酵素』は158人の手づくり
−−新潟県妙高市へ、ミヤトウ野草研究所を訪ねて−−(3)

野草エキスを煮出す際は高温の鍋に1時間つきっきり



煮出し担当者の手
300ℓもの野草エキスを混ぜつづけるため、固い筋肉がつく



五感を総動員し、酵素の発酵状態を見極めながら撹拌。「全身のバネをつかって混ぜるのがコツです。最初は腕に余計な力が入って、筋肉痛になったり手にマメができますよ」



撹拌(かくはん)担当者の手
くすみのない肌は健康そのもの。有用菌に接していたら風邪をひかなくなったそう



『野草酵素 顆粒』も手作業でつくっている。粉にするための添加物を使用せず、すこしずつ網でこして顆粒にする



研究スタッフの手
「ソーダ水やアセロラジュースで酵素を割って飲んでいます。体調もいいし、手もこのとおりツルツルです! うちの会社は健康診断で注意される人がすくないんですよ」



菌は生き物。見守って、会話する

洗った野菜とくだものは細かく刻まれて有用菌をくわえ、担当者が見つめるなか1時間じっくりと煮出した野草エキスが混ぜられる。そこからいよいよ酵素づくりのかなめ、発酵へ移る。

樽に入り熟成室に運ばれた酵素は毎日2回木べらで撹拌するが、これもすべて人の手によるため、すべての樽を混ぜるのは1日がかりだ。撹拌歴13年のベテラン担当者に聞いた。

「木べらのまわし方だけならすぐに覚えられます。大切なのは、日ごと樽ごとにかわる発酵の状態を木べらの感触や香りで見極めて、混ぜ具合をかえることなんです。これができるようになるまで1年以上かかります」

まるで菌との会話である。機械では絶対に真似ができない。



妙高の木に囲まれ、酵素は育つ

ミヤトウ野草研究所では、妙高高原の間伐材を用いたペレットを専用ボイラーで燃やして得た熱で野草を煮出している。化石燃料にくらべて灰が出るため手間がかかり価格も安くはないが、「地球のためによいことを」と導入された。また、撹拌に欠かせない木べらは妙高市内の木工所で特注したもの。『野草酵素』は妙高の木に囲まれて育つのだ。


木の香りが心地よいペレット


撹拌につかう木べらは朴の木製


特集 『野草酵素』は158人の手づくり
−−新潟県妙高市へ、ミヤトウ野草研究所を訪ねて−−(4)

撹拌を学ぶ新入社員に気づいた近藤会長がすかさず近よりアドバイス。菌を相手にする酵素づくりにはマニュアルが存在せず、製法はすべて口伝だ

ラベルは折れていないか、漏れはないか……。神経を集中させて1本ずつ箱につめる



箱づめ担当者の手
ビンの重さは約2kg。手首の負担が大きくならないよう、600本つめるごとにスタッフが交代する



多くの人の手を経て完成した『野草酵素』。おなじみの箱に入り、お客さまのもとへ



「若い人と話すのがいちばんの楽しみ。エネルギーをもらえるんです」と近藤会長。スタッフお手製のおにぎりとタケノコ汁を前に会話もはずむ

最高の酵素づくりに近道はなかった

その後1年2ヵ月かけて熟成された酵素は、最終的に人の目で色を、舌で味を確認される。さらに、ビンにつめて出荷される際もラベル貼りから箱づめまで完全に手作業だ。なぜここまで人の手にこだわるのだろうか? そこには近藤会長の思いがあった。

「酵素づくりは菌が主役です。菌の微妙な変化をとらえるには人の手がもっとも適していて、機械ではおよびもつきません。手作業にこだわるのは、よいものをつくろうとした結果なんです。これはラベル貼りも野菜の洗い方も同様です。時代に逆行しているかもしれませんが、すべての工程で各自が五感を駆使し、自分の手で納得のいく仕事をするから最高の『野草酵素』ができあがるのです。だから、酵素づくりの主役は人とも言えますね」

いまから60年以上前に近藤会長がたったひとりではじめた『野草酵素』づくり。スタッフが158人に増えた現在も、当時と同じように人の手でつくられている。


妙高通信 第99回
『野草酵素』のふるさと、妙高高原からのメッセージ。開発者・近藤堯氏が綴る好評連載。

『野草酵素』を生んだ60年以上の酵素研究には、多くの人の支えがありました。

呆れ、驚かれた独自の研究方法

『野草酵素』愛飲者からの手紙は、かならず目を通す。近藤会長は言う「叱咤激励も酵素研究を支える大切な要素」

一時は世紀の発見とまでいわれたSTAP細胞。しかし論文の不備が次々と見つかり、最終的に不正と認定、マスコミ報道は過熱しました。賛否別れる女性研究者ですが、おもしろおかしくとり上げるメディアにはいささか疑問です。若者の理系離れが進む昨今、このような注目のされ方は残念でなりません。

STAP細胞はあるのか、ないのか。現時点ではわからない、としか言えないでしょう。ただ新しい研究というのは、画期的であればあるほど賛同を得るのはむずかしいもの。

たとえば『野草酵素』では、複数の有用菌をいっしょに培養する「共生培養」という手法がとられています。菌の組み合わせは無限大で、研究には膨大な年月とコストも手間もかかる。なので当初はまわりから呆れ驚かれ、理解はされなかったですね。

しかし60年以上の研究は、『野草酵素』という結果として実ります。ひとり田舎でこつこつ研究していたのが幸いだったのでしょう。当時、もし大学やなんらかの組織にいたら、常識はずれと抵抗を受けたに違いありません。



ひとり研究中に起きた感動の出来事

新緑の妙高高原。池の平地区にある「いもり池」から眺める妙高山はとても美しい。酵素研究に没頭していた30代は、初夏になると野原ひろがる池の平まで自転車をこいで野草を採取していました。とった野草は研究室にもって帰り、顕微鏡とにらめっこ。秋口まで、この行ったり来たりを日々くりかえしていました。

やっぱり、まわりからは奇妙な目でみられていました。当時は必死さが上まわって、気にはなりませんでしたが(笑)。

人びとの健康に酵素を役立てたい。ただひたすら本気で研究にまい進する。すると、熱意が伝わったのか、見るにみかねてか、野草採りを手伝うと近所の人がぽつぽつ集まるではありませんか。孤独の中、あたたかな心づかいに触れた、一生忘れられない出来事です。

多くの人に支えられ、おかげでさらに酵素研究に専念することができました。もちろん研究成果が出るのはうれしいこと。ですが、それによって生まれた『野草酵素』を飲んで元気になったというみなさんのお声が、なによりの喜びであり励みなのです。


教えて!荒木先生
ドッサリ生活の伝道師・荒木先生がおなかのこと、ドッサリのことをやさしく解説。

おなかがゆるくて、つらいです

「夏の冷えは大敵なのよ」


さとみちゃん グー、キュルキュル。先生、ちょっと失礼します!

荒木先生 ……?

(数分後)

さとみちゃん 朝からずっとこんな感じで、おなかが痛いんです。出るものもサラサラで。

荒木先生 あら、なにか悪いものでも食べたの?

さとみちゃん 昨日は暑かったから、ざるそばしか食べてないんだけどな。

荒木先生 あとは冷たいジュースにアイスクリーム、といったところかしら。

さとみちゃん え! 先生、どうしてわかったんですか?

荒木先生 もうさとみちゃんのことならお見通しよ(笑)。おなかが冷えてしまったのね。暑いからといって冷たい物ばかりとっていたらダメ。おなかがゆるくなると、どんどん水分が失われてしまうから脱水症状にも注意が必要よ。

さとみちゃん じゃあノドが渇いたらたくさん水分をとらなきゃ!

荒木先生 ちょっと待って。渇きを感じてからでは遅いから、常にすこしずつ補給することを心がけて。一気にガブガブ飲むのはからだの負担になって、むくみにもつながるから気をつけてね。

さとみちゃん なるほど。でもそんなに水分をとったら、たくさん汗が出ちゃいそう。ベタベタするしイヤだな。

荒木先生 汗をかくことはとても大事なことなのよ。からだの老廃物を排出したり、体温を調節する役割があってね。汗をかいて体内の水分を蒸発させることで、からだの熱を外に逃がして体温を下げるの。現代人はエアコンの多用や運動不足で汗をかく機会が減って汗腺機能が低下しているから、汗をかけないと熱中症になる危険もあるわ。

さとみちゃん それは怖いですね。わたしはうまく汗をかけているのかな?

荒木先生 日ごろから汗をかく習慣をつけることが大切ね。夏でも涼しい時間に軽く歩いたり、ゆっくり湯船に浸かってじんわりと汗をかいて。水分補給も忘れずにね。

さとみちゃん はい! でも先生、わたしお水をたくさん飲むのが苦手なんです。お茶にしようかな?

荒木先生 緑茶は利尿作用があるから、じつは水分補給に向かないの。それより、水分も栄養もとれる優れものがあるわよ。

さとみちゃん あっ、クマザサ青汁だ!

荒木先生 そう! クマザサには食物繊維のほかにも、発汗で失われるビタミンやミネラルがたっぷり含まれているからね。夏冷えしないためにも、氷を入れずに常温で飲むのがおすすめよ。これでおなかも熱中症対策もバッチリね!




なるほどナットク引き算健康法 第11回

“サビ”の原因、活性酸素の害

ピカピカだった鉄がサビるのと同じように、わたしたち人間のからだをサビつかせてしまう活性酸素。生活習慣病の9割は活性酸素が原因ともいわれているが、その発生源をあなたはご存じだろうか?

活性酸素とは?
体内の酸素が化学変化を起こし酸化力が強くなったもの。その強い酸化力によって細胞を傷つけ、老化の原因になるほか、脳卒中や動脈硬化などの生活習慣病を招くといわれている。


【今回のまとめ】

サビを落として
からだをピカピカに。
それが病気知らずへの
第一歩!

あなたは大丈夫? 活性酸素の足し算チェックシート

  • □スーパーやコンビニの惣菜、加工食品をよく食べる
  • □寝つきが悪く寝不足がつづいている
  • □加熱の際はもっぱら電子レンジを使用する
  • □息が切れるほどの運動をよくする
  • □タバコ(副流煙を含む)を日常的に吸っている
  • □ちょっとしたことですぐに薬を飲む

3つ以上あてはまる人は、過剰な足し算の可能性大!


野草のじかん 第19回

杉菜[スギナ]



トクサ科トクサ属
生薬名:モンケイ(問荊)



童謡でおなじみ「ツクシ誰の子 スギナの子」の歌詞のとおり、同じ根茎から春先にツクシを生ずる。名の由来は、葉のかたちが杉に似ていることにちなむ。

繁殖力が強く、緑がもどるのに50年はかかるといわれていた原爆跡地になによりも先に芽吹き、当時の人びとを勇気づけたという逸話がある。

鉄やリン、サポニンなどのミネラルに富み、利尿、解熱、鎮咳作用があるとされる。ヨーロッパでも古くから民間療法に用いられた。

薬学書『本草綱目』には生薬として収載され、「味苦し、平にて毒なし。主効は結気、瘤痛、上気、気急」とあり、現在でもお茶として飲まれている。


妙高の野草採り名人
石田さんのひと言

「昔から利尿作用があって、からだをそうじするといわれているよ。お茶にすると香ばしくておいしいね。生命力が強くて同じ場所で年に3回もとれるんだ」