野草だより
126号
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健康ブームよどこへいく
−紅茶キノコからトクホまで。日本人の健康意識の変遷−

トクホの商品が売れている。「脂っこい食事のおともに」、「血糖値が気になる方に」。健康効果への期待が購買意欲をそそるようだ。思えば過去数十年、さまざまな食品が“健康によい”とブームになっては消えていった。いったいなにが人々を駆り立てたのか。いわゆる「健康ブーム」の変遷を振り返り、日本人の健康意識のゆく先を読む。


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健康ブームよどこへいく −紅茶キノコからトクホまで。日本人の健康意識の変遷−(2)

株式会社ヘルスビジネスマガジン社
代表取締役会長 木村忠明氏
1952年生まれ。中央大学卒業後、健康食品の業界紙の編集に携わり健康・医療関係のさまざまな媒体を手がける。1993年、(株)ヘルスビジネスマガジン社を設立し『ヘルスライフビジネス』、『薬事法ニュース』などを発刊。この道36年。健康食品の黎明期を知る貴重な存在

すべてのはじまりは、
「マクガバン・レポート」だった

紅茶キノコを覚えているだろうか。1974年、「水虫が消えた」、「高血圧が治った」などの健康効果を記した『紅茶キノコ健康法』(地産出版)がベストセラーとなり、一大ブームを巻き起こした発酵食品である。

現代までつづく「健康ブーム」のまさに先駆けとも言える存在で、この後各時代ごとにさまざまな“健康によい”食品が現れては消えていくことになる。杜仲茶、カスピ海ヨーグルト、最近では塩こうじなど例を挙げればきりがない。

「日本で急激に健康への関心が高まったのは1980年前後。背景にはアメリカの“ビタミンブーム”があります」

そう語るのはヘルスビジネスマガジン社の木村忠明氏だ。

「当時アメリカではビタミンを医学に応用する研究に注目が集まっていました。そこへ1977年、『マクガバン・レポート』が発表されます」

「マクガバン・レポート」とは心臓病やガンなどの現代病の原因はすべて乱れた食生活、とくにビタミン・ミネラルの不足にあるとする研究報告。アメリカ上院の栄養問題特別委員会が発表したもので、そのセンセーショナルな内容は国民の健康意識をかえるにじゅうぶんだった。その影響が日本にも波及したのだ。

「折から国内では高齢化の問題が取り沙汰されていましたし、アメリカの後を追うように生活習慣病も増えていた。健康雑誌が続々創刊され、紅茶キノコの次は豆乳、その次は青汁スタンドとブームは過熱していったんです」


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健康ブームよどこへいく −紅茶キノコからトクホまで。日本人の健康意識の変遷−(3)

戦後さまざまな食品が「ダイエットに効く」、「健康によい」ともてはやされ世間を賑わせてきた (『女性セブン』1963年10月30日号、1984年9月27日号、1985年11月28日号、2001年1月11日号、2001年6月28日号、2002年9月26日号、2003年6月26日号より転載)

「○○さえ食べれば大丈夫」。そんな言葉を耳にすれば、すぐにスーパーに買いに走るのも無理はない。これまでに何度、全国のスーパーから特定の食品が消えただろうか

テレビや雑誌は煽りつづけ、
消費者は振りまわされた

80年代にブームを牽引した健康雑誌の草分け『壮快』(マキノ出版)のモットーは、「自分の健康は自分で守る」。健康情報は医者からメディアの手に渡り、消費者はみずから選択する権利を得た。

自分のからだを人任せにせず、食生活をかえて不調を「予防」しようというのはすばらしい考え方である。そこに疑いの余地はない。しかし一連のブームに感じる、ある種の違和感はなんだろうか。

とくに90年代なかごろあたりからテレビの健康番組が高視聴率を叩き出すようになり、それまでは緩慢だったブームの入れかわりが一気に激しくなる。

『発掘! あるある大事典』(フジテレビ系列)、『午後は○○おもいッきりテレビ』(日本テレビ系列)などの人気番組は毎週のように「△△が××にいい」、「○○に意外な健康効果が」と新しい情報を流し、視聴者の興味をひきつけていった。

「食品の機能性を明らかにすることは、生活習慣病の蔓延する現代において必要なことです。しかしメディアとて商売ですから、常に飽きさせないというのが最優先事項になってしまう。カスピ海ヨーグルトのようなマニアックなもの、はたまたトマトや納豆のような身近で意外なものととにかくウケのよいものをとり上げる。それでも消費者は飽きるので毎週のように新しいネタをくり出さねばならない」(木村氏)

じっさい特定の食品が話題をよぶたびに、その成分をとるのであれば必ずしもその食品でなくてもいいはずだという批判はあった。

それでも権威あるマスメディアが言っているのだからと消費者はゴマを赤ワインを寒天を買いに走り、テレビで流れた翌日にはその食品がスーパーマーケットから姿を消すという現象がくり返されることになる。


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健康ブームよどこへいく −紅茶キノコからトクホまで。日本人の健康意識の変遷−(4)

テレビから毎日のように流れてくる健康情報。目新しいものについつい飛びついてしまうことも



1991年にはじまった特定保健用食品(通称:トクホ)の認可制度。健康食品と違い効能効果を表示できるが、取得には莫大な費用がかかるなど問題も多い

ブームは落ち着いた、
いまなにを食べればよいのか

「さらに……」、と木村氏はつづける。

「極めつけは『これさえ食べれば大丈夫』という言い方です。人々を煽るにはそうした極端な表現が有効なのでしょうが、この世界にそんな魔法の杖は存在しません」

踊らされ過ぎた消費者にも非があったかもしれないが、かえって偏った食生活を助長するようなメディアの手法は節度に欠けていた。「消費者の健康に役立つ情報を発信する」。その点は間違っていなかったのに、いつしかそれは健康不安をターゲットにしたビジネスにすりかわり、バブルのように膨れ上がっていったのだ。

そしてバブルは、必ず弾ける。2007年1月7日、『発掘! あるある大事典』が納豆のダイエット効果をとり上げると、例によって全国で納豆が売り切れる騒動となった。これを週刊朝日(朝日新聞社《当時》)が取材したところ、番組内に捏造とみられる箇所が次々と発覚。結果、制作側も虚偽を認め番組は打ち切りとなる。

「あの事件を境に派手な健康番組はなくなりました。行政のしめつけが厳しくなったんです。最近あまり新しいブームが起きないのはそのためですよ」(木村氏)

熱に浮かされたブームはもう必要ないかもしれない。しかしせっかく高まったわたしたちの健康意識はどこへ向かえばよいのか。トクホはその受け皿になり得るのか。いまあらためて振り返って気づくのは、ほとんどの食品が消えていったなか、ほんのひと握り残っているものもあるということだ。木村氏は語る。

「結局、長つづきしているのは『なにに効くのかよくわからないけど、たしかに体感がある』というもの。この事実は示唆にとんでいます。これまでのブームは単一の成分の有効性に固執してきましたが、食品というのは本来“全体のバランス”で考えなければいけない。科学的根拠だけでは語れないということを忘れてはいけないんです」

「健康に生きる」ためにはなにを食べればよいのか。ブームに一喜一憂する時代が終わったいまこそ、正しく見つめ直すときなのかもしれない。




妙高通信
『野草酵素』のふるさと、妙高高原からのメッセージ。開発者・近藤堯氏が綴る好評連載。

『野草酵素』のふるさと、妙高高原では昔から発酵食品づくりが盛んでした。

独特の発酵文化が根づく妙高高原

繊細でおいしい日本酒はよりよい発酵が肝心。そのため、いまも多くの酒蔵が寒仕込みをおこなう

はやくも紅葉の見ごろがおわりをむかえた妙高高原。今夏はとりわけ陽ざしが強く、秋は急に冷えこんだので木々の色づきが鮮やかでした。例年どおりだと11月末までには、ふもと一帯にも初雪が降るでしょう。これから師走にかけて降雪への備えで、家々はてんやわんやの忙しさです。

さて、妙高高原周辺および新潟県には独特の発酵文化が根づいています。まずご存じのとおり、おいしいお米がとれるので、日本酒づくりが盛ん。そして、トウガラシを発酵・熟成してつくられた「かんずり」。まろやかな辛味で、わたしの地元では昔から愛されている調味料です。また、みそやしょうゆ、数の子と野菜を酒かすで漬けた郷土料理の山海漬など、発酵食づくりは企業・個人単位で昔からおこなわれています。

かつて冬といえば、日本酒やみそ、しょうゆづくりのはじまりの時節。いわゆる、「寒仕込み(寒造り)」ですね。いまでは特別な製法のようにいわれていますが、昔はそれが一般的でした。

では、なぜ冬に仕込んだ方がよいのか。



みそ、日本酒、しょうゆ、寒仕込みがうまい理由

みそを例にお話ししましょう。  素材を収穫して仕込み、完成に1年間。冬に仕込む理由のひとつ目は、素材が新鮮であること。原料の大豆は晩秋に収穫、すぐに利用してムダがない。さらに、雑菌がすくないこと。仕込みはじめの大豆は腐りやすいため、雑菌に侵されにくい冬なら安心です。

そして、発酵サイクルと四季との相性のよさ。寒い冬、発酵の具合はゆるやかにすすむ。春から夏、あたたかくなるにつれ活発に醸され、すずしい秋にはゆっくり熟成。すると、味わい深いみそができあがるのです。これは、盛んに発酵させる夏まで助走期間をもうけ、秋に休ませるのがミソ(笑)。有用菌は酷使しつづけると、機嫌を損ねてしまうからです。

66種類の野草・野菜・くだものからつくる発酵食品『野草酵素』も、常に発酵をうながしているわけではありません。ときに休ませ、有用菌の調子を伺いながらの作業は、寒仕込みの理念をもとにした技術です。

これほどはっきり四季がうつりかわるのは、世界的にも珍しい。わたしたちの祖先は、この日本の気候風土をたくみに利用して生きてきたのです。


教えて!荒木先生
ドッサリ生活の伝道師・荒木先生がおなかのこと、ドッサリのことをやさしく解説。

オナラが多くて困ります……

「クサくないなら、おなかが健康な証拠よ」


さとみちゃん う~ん、んん……。

荒木先生 さとみちゃんどうしたの? なんか苦しそうにしてるわね。

さとみちゃん じつはオナラをガマンしてるんです。最近やけに出るから。もしかしてなにかの病気かしら……。

荒木先生 どんなオナラが出るの? ニオイはする?

さとみちゃん ううん、あんまりクサくはないの。ただほんとうに回数が多くて。

荒木先生 それならとくに心配することはないわ。むしろおなかが健康な証拠よ。そもそもオナラはね、大半が食べものといっしょに飲みこんだ空気でできているの。

さとみちゃん へー! そうなんだ。

荒木先生 だからラーメンやおそばをズズッとすすりながら食べると、そのあとオナラが出やすくなるのよ。あとは食べものをよく噛んでいるかどうかね。

さとみちゃん わたし早食いのクセがなかなか抜けなくて……。

荒木先生 そうでしょう。どんな食べものも固形物であれば空気を含んでいるから、それをそのまま飲みこんでいたら、おなかに空気が溜まるばかり。早食いは百害あって一利なし! ひと口につき30回以上は噛むのが健康の秘訣よ。

さとみちゃん はーい、気をつけます。ところで先生、クサくなければ大丈夫なのはわかったけど、どんなときにクサいオナラが出るんですか?

荒木先生 じつはオナラのニオイの元になっているのは、全体のわずか10%ほどを占めるアンモニア、硫化水素、インドール、スカトールなどの悪臭成分。これらが増える最大の原因は肉中心の食生活ね。動物性タンパク質ばかりとっていると、おなかの中でそれらが腐敗して悪臭成分をつくってしまうのよ。

さとみちゃん そうなんだ。じゃあ「今日は人と会うからオナラが出たら困るな」っていうときは、お肉を控えるといいのね!

荒木先生 そのとおり。もしくは食物繊維といっしょにとれば、腸内細菌のバランスが整うから安心よ。

さとみちゃん じゃあクマザサ青汁はぴったりだ! だからわたしのオナラはクサくないのね♪

荒木先生 フフフ(笑)、そういうことね。たかがオナラ、されどオナラ。回数もニオイもおなかの健康をはかるバロメーターなの。これからも毎日きちんと食物繊維をとっていれば、いずれオナラの回数も減ってくるでしょう。

さとみちゃん よーくわかりました。食物繊維もレディーのたしなみのうちっていうわけですね。




野草酵素農法 友の会

空ビンに残った『野草酵素』を水で薄め、
霧吹きでシュッ。たったこれだけ

鹿児島県志布志市
村山晴香さん(78歳)
(写真左)征子さん(69歳)
野草酵素農法歴5ヵ月

晴香さん「毎朝『野草酵素』を飲んでいるから、からだも絶好調! 78歳に見えないとよく言われるよ」征子さん「じつは以前、どんなにすすめても主人は飲まなかったの。でも植物の変化を見たら一転して 『野草酵素』の大ファンになったのよ(笑)」
夫婦ふたりで愛飲し、草木に負けずハツラツとすごしています

鹿児島県にお住まいの村山晴香さんは園芸名人としてご近所でも有名。毎日丹精こめて手入れしている自宅のお庭は、枝ぶりも葉ぶりも見事な植物であふれています。でもこれ、じつは化学肥料はいっさいつかわず、水で薄めた『野草酵素』だけで育てているそうです。



−−緑でいっぱいの素敵なお庭ですね!

毎朝5時に起きて手入れしている自慢の庭さ。木目がキレイだからってドラマの撮影につかわれた木もあるんだ。



−−ずいぶん大きな草がたくさんありますね。これも野草酵素農法で育てたものですか?

そうそう! 5ヵ月前から野草酵素農法をはじめたんだけど、あれはすごいね。オオタニワタリはあっという間に倍の大きさになったし、ギボウシは葉の厚さも照りも段違い。ヤマガワホウサイは去年より花の数が多くて庭いっぱいに甘い香りがしたよ。あらゆる植物に変化があったんだ。




野草酵素農法でどれだけ植物が変化するか調べるため、酵素液をあげる株とあげない株を同時に育ててみたそう。結果は一目瞭然。酵素で育てたもの(右列)は丈が倍に成長。葉の色、厚さ、照りにも格段の差が!

まさか日本で咲くなんて!
幻のトックリランが開花

−−草だけでなく、木も太くて立派ですね。なかでもとっておきのお花があるということなんですが……

ちょうどトックリランに花が咲いているんだけど、これは幻の花と言われるほど珍しいものさ。なにせ開花は10年に一度と言われているし、そもそも日本の気候ではまずつぼみがつかない。植物園でもめったに咲かない代物だ。わたしも13年間挑戦してきたけどダメだったね。それがさ、『野草酵素』を庭の手入れにつかいはじめたら、根本がムクムク太って葉が増えて、あっさりと黄色い花が咲いたんだ。信じられなかったよ。



−−さすが野草酵素農法。すごいですね!

わたしも家内もご近所さんも、みんなたまげたね。『野草酵素』はいままでつかったどんな肥料よりも草木を元気にしてくれる。これだけ植物にいいなら人間にもいいに決まってるでしょ? だからわたしも毎日飲んでいるよ!

幻の花を咲かせたトックリラン。黄色い花が可憐です。
幹が膨らんでいるのは健康な証ですが、この太さまで 育てるのは大変むずかしいそう