野草だより
130号
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旬の野草が、たくさんとれました。
−妙高の野草採り名人 石田秀雄さんを訪ねて−

7月某日、新潟県妙高市。朝8時、ゆうべからつづく霧雨に山の空気はしっとりと濡れていた。そそくさと身支度を整え、シュッ、シュッと鎌を研ぐのは妙高の野草採り名人、石田秀雄さん(74歳)。みじかい夏、妙高山では旬をむかえた野草たちが待っている。今日はヨモギ、オオバコ、ドクダミ。ミヤトウ野草研究所の近藤会長が全幅の信頼を置き、地元でも右に出る者はいないという野草採り名人の収穫の1日を追った。


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旬の野草が、たくさんとれました。 −妙高の野草採り名人 石田秀雄さんを訪ねて−(2)

よく研いだ鎌と竹カゴを携え、いざ妙高山へ



野草は強いから、天候には左右されない

「日中は暑いから朝のうちにおおかたとって、あとは午後にすこし。無理のきく歳じゃないからねえ」

手になじんだ鎌と竹カゴを軽トラックの荷台に乗せ、石田さんは軽妙な口調で語る。6月上旬にスギナの収穫からはじまる妙高山の野草採りは、ヨモギやドクダミが旬をむかえるいまが最盛期。カーブの多い急勾配を数十分のぼると、ふとなにかに気がついたように車をとめた。

「今日はまず、ここでヨモギをとろう」

お気に入りの麦わら帽をかぶり、ぬかるんだ斜面をヒョイヒョイとあがっていくと、高さ1メートルほどのヨモギが茂る野原に出た。

「ヨモギは比較的平らで日あたりのいいところに生えるんだ。といっても、野草は山菜や畑の作物と違って年ごとの天候にはあまり左右されないけどね。強いんだよ。今年は雪がすくなくて山菜はできがよくないみたいだけど、ヨモギはむしろいつもよりいい。ほら、葉っぱが厚いでしょう?」

4、5本のヨモギを左手でぐっと掴み、茎の真ん中よりすこし下を鎌で「ザッ、ザッ」と刈っていく。ほんの数秒で10本、20本と刈っていくので、茂みはみるみる開けていく。しかもヨモギ以外の草は上手に選り分けているから見事だ。

「刈払機をつかって一気に刈る人もいるけど、そうするとほかの草花が混じっちゃうんだよ。あとで選別するのが大変だし、こうして鎌で刈った方がずっと効率がいい。機械をつかうと油が散って土によくないしね」

午前9時。ヨモギでいっぱいの竹カゴを軽々と背負い、石田さんは足早に斜面を下りていく。

「さあ、次はオオバコをとりにいこう。もう穴場は見つけてあるんだ」

山道をすこし下ると、わきに1本の坂が伸びている。入口にはロープがかかっているが……。

「どうせイノシシしかとおらないんだけど、他の人に見つけられるのがいやでね。立入禁止にしてるの(笑)」

名人は人一倍用心深い。坂を上がると大きなユリの花が見えてきた。「そこそこ」と指をさす石田さん。あのユリが目印なのだろうか。

「こうして両手で掴んで、ぐっと引き抜く! ほら、やっぱり大きいねえ。こんな立派なのよそじゃなかなか見つけられないよ」

路傍にズンと根を張ったオオバコを、ひと株ひと株いきおいよく引き抜く。鎌をあやつるときもそうだが、こうした作業を軍手もせずにすべて素手でやってしまうところがすごい。

午前11時。そろそろ昼食にしようという石田さん。カゴいっぱいのヨモギとオオバコを担ぎ、奥さんの手料理の待つわが家へもどった

斜面にてヨモギの採集。雑多に植物が群れるなか、石田さんは本能的に目当てのものを見つけていく


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旬の野草が、たくさんとれました。 −妙高の野草採り名人 石田秀雄さんを訪ねて−(3)

ドクダミを収穫。今年はできがいいそう



とれたての野草や山菜をつかった奥さんの手料理。石田さんの活力の源だ



【左上】ミヤトウ野草研究所では若い所員に野草採りを経験させる。教えるのはもちろん石田さん【右上】出発前に砥石で鎌を研ぐ。「手入れすれば何年でももつんだけど、ときどき山に忘れてきちゃうんだ(笑)」(石田さん)【左下】ヨモギのそばで真っ赤に実る南天【右下】自家製のドクダミ茶。意外にもクサみがすくなく飲みやすい

40年前、山が恋しくなって妙高にもどってきた

「スーパーで野菜を買うなんてことはもう何年もしていないねえ。野菜も野草も、食べたいものは全部山で揃うんだから」 そう言って、彩り鮮やかな料理に舌鼓を打つ。山奥で真剣に鎌を振るう名人の姿からは想像もつかない柔和な表情だ。 「子どもの時分は友だちと野草をとって小遣いを稼いだ」、「東京にいたころは結構夜遊びもした」。冗談をまじえた昔話は自然と近藤会長との思い出に及ぶ。

「30年くらい前だね。地元の評判を聞いて、わざわざ近藤さんの方から頼みにきてくれたんだよ。はじめは正直ちょっとかわった人だなあと思ったけど(笑)」

現在、『野草酵素』の原料収穫には多くの人が協力しているが、1日に軽トラックの荷台2杯分もの野草をとれるのは石田さんだけ。採取する野草の質も上等で、近藤会長も絶対の信頼をよせる。

「山が恋しくなって妙高にもどって、本格的に野草採りをはじめたのが40年前。最初は苦労したけど、凝り性なんだ。足もとが見えるように手前から順番に刈っていこうとか、どんな環境にどの野草がどのくらい生えているかとか、知らずと感覚が身についていったんだね。いまじゃ誰にも負けない。わたしが日本一だって思ってるよ」

午後2時。すこし仮眠をとると、石田さんはふたたび鎌をとった。雨足が強くなる前にブナ林にドクダミをとりにいくという。


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旬の野草が、たくさんとれました。 −妙高の野草採り名人 石田秀雄さんを訪ねて−(4)

ブナ林の奥深くを流れる沢にひっそりと生える天然のワサビ



ブナ林は水をよく含む。
野草の生育にはいちばんいい

うっすらと白い霧がかかり、葉を潤す雨の音だけがしとしとと響くブナ林。その水彩画のような風景のなかへ石田さんは歩みをすすめる。現代はスギやヒノキが整然と並ぶ植林の山が多いが、妙高ではいまだ天然のブナが主役だ。

「土がふかふかしてるでしょう。ブナはねえ、スギやヒノキと違って根が水をたっぷり含むんだ。それに葉が密生していないから日光が地面まで届く。野草の生育にはいちばんいい環境さ。とくにドクダミは湿気が多いところが好きでね。ほら、白い花が咲いてるだろう。これはいまが旬だよっていうこと」

小川のほとりで鎌をサッサッと振り、丈20センチほどの茎を刈ると、湿った空気に独特のつよい匂いが漂う。10束ほど採取し、石田さんは林のさらに奥、ヤブの中へとわれわれを誘った。さらさらと流れる湧水、雑然と群れる野草の下に、まるい葉が十数枚隠れている。

「ここは昔、うちの祖父さんが手入れしていてね−−」

片手で茎を引き抜くと、薄緑の根があらわれた。鼻に抜ける爽やかな香り。天然のワサビだ。

「昔はもっとたくさん植わっていたんだけどねえ。わたしもあんまりここまで来ないから……。人が入らないと山も荒れてしまうんだよ。いまは若い人も子どもらも山に興味がないからね。今日は女房への手土産に2、3株いただいていこうか」

午後4時、下山。ヨモギ、オオバコ、ドクダミ。カゴにあふれる収穫を軒下に干す。

「天日で2~3日、日蔭で数日。乾燥にもコツがあって、ひとつ間違えると赤く日焼けしてつかいものにならないんだ。さて、雨も強くなってきたし今日はミヤトウさんへの納品にはいけないね。準備だけして、そろそろ休むとしよう」

妙高の野草の旬はみじかい。1日の疲れを癒し、名人は明日も山へ入る。




妙高通信 第94回
『野草酵素』のふるさと、妙高高原からのメッセージ。開発者・近藤堯氏が綴る好評連載。

『野草酵素』のふるさと妙高高原に広がるブナ林と野草には
とてもいい関係があります。

木材として役立たず、戦後すすんだブナ伐採

ブナ木の成長はゆっくり。大地にしっかり根を張るので、地盤は針葉樹の植林地域にくらべ強固だという

今年も石田さんをはじめ多くの方々のご協力で、野草をたくさん収穫できました。酷暑とまでいわれた今夏、生育に一抹の不安がありましたが、この質のよさ。さすが妙高の野草ですね。

妙高高原がなぜ野草の楽園といわれるのか? その理由は、いまだ手つかずの自然が昔のまま残っていること。その代表として広大なブナの原生林があげられます。

広葉樹のブナが群生する森は全国的に見ても珍しい。なぜなら戦後、急激な木材需要で日本の山の多くはスギなどの針葉樹の植林がすすめられたからです。

ブナは水分を含んでやわらかい。木材活用には乾燥時間がかかり、強度もたかくない。しかも、成長が針葉樹にくらべ遅い……など、役に立たないとされ伐採されるいっぽう。山々には日本の山林の代名詞、スギ林が広がりました。

また、漢字で書くとブナ(橅)は木ヘンに無。つまり「価値の無い木」ということになります。しかし、わたしは自然のものに対して即物的な見方は適当でないと思うのです。



動植物すべての命にめぐみをほどこすブナ

自然界におちこぼれなんていません。かつては邪魔とみなされたブナも、視点をかえればかけがえのない樹木です。

ブナ林はその保水力から「緑のダム」といわれ、肥沃な土地をつくります。晩秋、大量の落ち葉は、土壌の微生物によって肥料にかわる。高カロリー・高タンパクの木の実は、冬眠動物たちの栄養源。春はよく肥えた土に山野草が生い茂る。夏、やや少雨の日本海側はブナ林が地中にたくわえた水で、乾燥から山野草をまもるといわれています。

「ブナの実1升、金1升」という言葉があります。1升の実が育つブナ林は、金1升に相当する山の幸を得られるという言い伝え。人間だけではない。動植物、すべての命にめぐみを与えてくれるのです。

いっぽう、「お金になる」とこぞって植林されたスギなどの針葉樹。いま花粉の猛威に悩まされたり、土砂災害を誘発したり、決していいことずくめではありません。

妙高高原で元気な野草がとれるのは、ブナ林があればこそ。『野草酵素』にとってみれば母親のような存在なのです。


教えて!荒木先生
ドッサリ生活の伝道師・荒木先生がおなかのこと、ドッサリのことをやさしく解説。

週に何回くらい出ればいいの?

「回数も大事だけど 、スッキリ感に注意して」


さとみちゃん ねえ先生、クマザサ青汁を飲みはじめて3ヵ月が経ちました。だいぶドッサリできるようになったけど、まだ毎朝ではないの。

荒木先生 あら、いまはどのくらい出ているのかしら?

さとみちゃん 3日に1回くらいです。そもそも週に何回くらい出ればいいの?

荒木先生 理想はもちろん1日1回よ。出るものの半分(水分除く)は腸内細菌の死がいだから、人間は本来、断食をしても毎日出るはずなの。

さとみちゃん じゃあ、わたしのおなかはまだ不健康?

荒木先生 気を落とさないで。1日1回はあくまで理想。日本内科学会の定義でも、「3日以上排便がない状態」が不健康とされているわ。それにね、回数よりも大切なのは、出たあとにスッキリした感覚があるか? どんなかたちや固さのものがどのくらい出ているのか? つまり、いまの自分のおなかの状態を見極めること。その指針になるのが、ドッサリできない人の“4つのタイプ”よ。

さとみちゃん 4つのタイプ?

荒木先生 出ない人は特徴ごとに、「腹部膨満型」、「硬便型」、「排便困難型」、「便意消失型」に分けられるの。腹部膨満型はいちばん多いタイプで、膨満感やポッコリ感がある人。これは食事や運動でわりと楽に改善できるわ。硬便型は出るものがいつもガチガチに固い人。便秘薬に頼ったり、無理なダイエットをしたり、水をあまり飲まない人に多いわね。溜めこんだまま水分が抜けて固くなっちゃうのよ。

さとみちゃん あ、わたしいまそれだ!

荒木先生 このタイプの人はオレイン酸(オリーブ油など)や乳酸菌、そして食物繊維を利用するのが吉。クマザサ青汁はじゅうぶん役に立つわ。

さとみちゃん よかった。じゃあやっぱり徐々によくなっているんだ!

荒木先生 そうね。あとは出るものをやわらかくするマグネシウムも効くはずだから、硬水(ミネラルウォーターなど)で青汁をつくるのがいいんじゃない? そのほか排便困難型は高齢者に多くて、おなかの弾力性が低下しているタイプ。便意消失型はもっとも深刻で、おなかがほとんどはたらいていない状態。これは専門機関でみてもらうしかないわね。

さとみちゃん 勉強になりました! 回数ばっかり気にしないで、自分のおなかとじっくり向き合うことが大事なんですね。

荒木先生 そのとおり! さとみちゃんも賢くなってきたわね。




なるほどナットク引き算健康法 第7回

ショ糖の過剰摂取で深刻な事態に

ショ糖※の適正摂取量は健康成人で1日あたり20g(角砂糖約6個)。とり過ぎると肥満、高血圧、糖尿病などを引き起こす恐れも。そこで身近にある食品のショ糖量を角砂糖に換算してみると……。

※ショ糖とは、砂糖の主成分でありもっとも広く用いられる甘味料。




ショ糖控えめ生活のアドバイス

  • ・薄い味つけを心がける
  • ・白砂糖よりは黒糖を
  • ・間食はなるべく控えめに
  • ・お菓子よりはくだものを
  • ・ノドが渇いたら水かお茶を

あなたは大丈夫? ショ糖の足し算チェックシート

  • □食後の甘いお菓子は欠かせない
  • □ノドが渇くとジュースばかり飲む
  • □間食に甘いものをよく食べる
  • □菓子パンが好きだ
  • □料理には白砂糖をつかう
  • □いつもバッグにあめ玉を忍ばせている

3つ以上あてはまる人は、過剰な足し算の可能性大!