野草だより
妙高通信
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妙高通信 第107回

去年、大村智・北里大学特別栄誉教授がノーベル医学生理学賞を受賞し、わたしは我がことのように興奮しました。大村教授は静岡県のゴルフ場わきで採取した土壌から新種の菌を発見し、アフリカで寄生虫が原因の感染症の特効薬をつくりました。この薬のおかげで、毎年、3億人を超える人命が救われているそうです。



発酵文化の国だから

わたしが『野草酵素』のもととなる有用菌を発見したのは妙高山中。約30年間、とにかく山中くまなく土壌を採取してまわりました。いまとなってはその場所を特定できないのですが、野草を育てる力のある土は「宝物」、ここには必ずよいものがあるという確信がありました。毎日採取した土を顕微鏡で覗き、あるとき、直感でこれだ!! というものを見つけたのです。

顕微鏡で菌を観察することが楽しかったので、苦労はまったく感じなかった。大村教授は、亡くなった「ワイフ」には大変迷惑をかけたとおっしゃっていますが、わたしも似たようなものかもしれません。

有用菌の発見と活用……それは味噌・醤油に代表される日本の発酵文化の得意とするところ。若い研究員たちが自由な発想で、大発見をしてくれる日も近いかもしれません。期待しましょう。



※本連載は次回が最終となります。長い間、ご愛読ありがとうございました。『酵素塾』は不定期でつづけます


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