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特集 長生きの決め手は“センイ”にあった!
モズクはえらい! ──津軽海峡、「80代現役はあたり前」の漁師町へ──(2)

船着き場でモズクの選別作業をする米田さんご夫婦。漁は二人三脚だ

今別町袰月地区には平均年齢が65歳を超える約40世帯・70名の人びとが暮らす



小倉龍毅さん(75歳)
地元でとれた天然海藻の加工・販売会社「袰月海宝」代表。10年ほど前に東京から生まれ故郷の今別町へUターン。地元の雇用を生みだすべく起業し、地域おこしに努めている



2mもある漁具テントリを持ちながら水中メガネで群生地を探す



10㎏もあるカゴを軽々と持ち上げる姿は85歳とは思えない



湯通しすると鮮やかなエメラルドグリーンになることから「エメラルドモズク」ともよばれる



コンブ漁につかうネジリ。シーズンまで軒先でひと休み



県外から今別町に移住し、小倉さんの仕事を手伝う依田啓夢さん(23歳)(右)。高齢化が進むまちで頼もしい若者だ



美しい茜色に染まる夕暮れの海岸



毎朝5時から漁に出る
「75歳なんて、まだまだ若造」

2016年に開通した北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅から、車で約20分。今別町袰月(ほろつき)――古くはニシン漁で栄えたこの漁師町は、青森県の北端にあります。

雨や雪よけにもなる小さな橋の下の船着き場でむかえてくれたのは、小倉龍毅さん(75歳)。

「ここからは10艘ほどの船が出ますが、漁師はほとんどが80代。75歳のわたしなんてまだまだ若造ですね(笑)」

もちろん、そう話す小倉さんご自身も現役の漁師。

「いまはモズクとエゴノリの最盛期。もうすこしするとコンブがとれて、冬になるとイワノリやアオサ、春はテングサ。ここらの人はそうした海藻を毎日食べているから、年寄りでもみんな元気なんですよ」

この地でとれる海藻はどれも天然で、とくにモズクは貴重。一般的に出まわっている9割が養殖のオキナワモズクで、天然物は1割にも満たないといいます。さっそく船に乗りこみ、モズク漁を見せてもらいました。

漁に出るのは毎朝5時から2時間半ほど。つかうのは3人乗りの小さな船。最初は手漕ぎで、ある程度の水深まで来たところでエンジンを始動させて進みます。海藻漁の場合は、深いところで水深約5mです。

「今日はここがよさそうだ!」

真っ青に透き通った海をのぞきこむと、太陽の光を受けてキラキラと輝くモズクを発見!

グラグラ揺れて安定しない船上で足を踏んばりながら、テントリとよばれる2m以上もある棒状の漁具を手にしました。海底のモズクを引っ掛けるようにして勢いよくグイッと引き上げます。手にとってみると、少量でもなかなかの重さ。そんな重労働をヒョイヒョイやってのける小倉さんに驚きです。

「多いときはモズクを何百回と引っぱり上げて、船をいっぱいにして帰るんだ」と、うれしそうに話します。

用意されたカゴは、みるみるモズクでいっぱいに。漁を終えて船着き場へ戻ると、漁師仲間の米田友一さん(85歳)と奥さまの美津子さん(81歳)が選別作業をしていました。聞けば、米田さんはいまも毎日漁に出て、夫婦そろって大きな病気もしたことがないそう。おまけに肌もツヤツヤです。元気の秘密はやっぱり海藻?

「かあちゃんがこさえてくれるワカメの味噌汁は毎日食べるし、いまはなんといってもこのモズクが絶品さ! 子どものころは漁が忙しいと学校が休みになるから、よく親の手伝いをしたもんだ」

美津子さんも、「海藻や貝に魚、山では山菜もとるよ。みんな小さな畑で野菜もつくっているから、近所で交換し合ってさ。自然のもんを食べて漁の手伝いをして、みんなとおしゃべりするのが元気の秘訣だな」と話します。

「漁は仕事でなくて趣味みたいなもの。死ぬまで元気に海藻をとってんでねえかな、ハハハ」と豪快に笑う笑顔のまぶしいこと! この海で「80代現役」はあたり前、「今日も92歳の漁師が海に出ていたよ」とも教えてくれました。



モズクはえらい! ──津軽海峡、「80代現役はあたり前」の漁師町へ──(2)