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腸のそうじを、はじめよう!
──医学博士 藤田紘一郎 × 大麦発酵酵素開発者 深野功司郎──(2)

医学博士
藤田紘一郎
1939年中国東北部(旧満州)に生まれる。寄生虫学、感染免疫学、熱帯病学を専門として現在は東京医科歯科大学名誉教授を務める。ユニークな視点と語り口から寄生虫博士、カイチュウ博士として人気を博す。『笑うカイチュウ』『腸内革命』『脳はバカ、腸はかしこい』など著書多数



大麦発酵酵素開発者
深野功司郎
1948年熊本の老舗酒造家に生まれる。大麦を麹菌で発酵させた「大麦発酵酵素」の活性にはやくから着目し、10年の研究を経て商品化に成功。現在も講演会などを通じ、不調に悩む多くの人々をサポートしている



戦後、日本人の便の量は急激に減少。それに対し患者数が右肩上がりに増えており、食生活の変化とかかわっていることが見てとれる

出典:Bright-see.E: Am.j.Clim Nutr.39.823 1984/西勇一ほか:からだの科学増刊 糖尿病2005:26,2004より改変/厚生労働省『患者調査』

便が大きいと病気知らず?
日本人の腸は……

――世間では腸の重要性が認知されはじめ、メディアでもよく扱われるようになりました。

藤田 昔から腸の研究をしてきましたが、それは変人扱いされたものです。最近はいかに腸が大事か、世の中に伝わってきたようでうれしいですね。

深野 50年以上も研究をされてきた先生からすると、ようやくといったところでしょうか。

藤田 そうですね。わたし、世界中で便を拾って歩いたことがあるんです(笑)。自殺の割合が便の大きさで決まるのではと考えたんですね。調べてみると予想どおり。便の大きい国は自殺率が低く、日本のように便の小さい国では自殺率も高かった。

深野 ほう、興味深いですね。便が小さいのは、やはり食生活の影響があるのでしょう。

藤田 おっしゃるとおり。便が大きい、つまりは腸内細菌がたくさんいるということ。便の半分は腸内細菌とその死がいですからね。昔の日本人は食物繊維や発酵食品を多くとって、立派な便を出していたのですが……。

深野 戦後、食生活は欧米化しましたからね。パンに牛乳、バター。添加物にも慣れてしまいました。

藤田 そのせいで日本人の腸内細菌は3分の1にまで減ってしまったんです。アトピーやぜんそくが1970年代ごろから増え、うつ病も2000年ごろから急増しています。

深野 昔はそんな病気で悩む人はいなかったですよね。

藤田 腸が汚れているんですよ。免疫力を高めるのも脳内伝達物質をつくるのも、すべて腸内細菌ですから。

深野 若者による凶悪犯罪の増加も関係がありそうです。イライラして精神が不安定な人が非常に多い。セロトニンやドーパミンは「幸せ物質」とよばれますが、脳内で不足するとうつ病になりますよね。

藤田 不眠やうつにはじまり、脳梗塞や認知症、糖尿病など、あらゆる病気や不調の原因になってしまう。腸が汚れると悪いことばかりですよ。



腸のそうじを、はじめよう!
──医学博士 藤田紘一郎 × 大麦発酵酵素開発者 深野功司郎──(2)