野草だより
病気知らず冷え知らず | 「冷え」はからだの危険信号。放っておくと、思わぬ事態を招くことも――。決して、冷えをあまく見てはいけない。
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病気知らず冷え知らず 第12回

「頭寒足熱」でからだの毒素が逃げていく

日々蓄積する毒素が
不調や病気の原因に

寒さが身にしみる季節になってきたが、体調をくずしていないだろうか。毎年季節のかわりめになると熱を出したり、だるさや頭痛などの不調を訴える人が多い。これは、次の季節に向けて老廃物や疲労物質など体内に蓄積した「毒素(※)」を出そうとする、からだの本能だ。

通常、体内に発生した毒素は血液を通して便や尿、汗として体外に排出されるが、からだが冷えているとその機能がうまくはたらかない。すると、いき場を失った毒素は再び血中に戻ってしまう。そして全身をめぐって内臓や筋肉、関節などに悪影響をおよぼし、不調や病気の原因になってしまうのだ。

日ごろから温かいからだを保てば毒素はきちんと排出されるが、ただやみくもに温めるよりも、もっと効果的な方法がある。

※排気ガスやタバコの煙など外から体内にとりこまれる有害物質も含む



現代人は6℃も低い!?
下半身の冷えは深刻

まずは冷えを自覚していない人も、自分の足を触ってみてほしい。手よりも冷たく感じないだろうか? じつはわたしたちのからだは心臓を中心に37℃前後の体温を保っているが、足先に向かってどんどん低くなる。とくに運動不足などで筋力が弱っている現代人は、上半身と下半身に6℃近くも差があるといわれている。

下半身が冷えていると血流が滞り、毒素を排出する力も弱くなる。そこで「頭寒足熱」を実践し、体温の差をなくすことが大切なのだ。ズボン下や保温性の高い靴下を履いたり、座るときは膝かけをつかうなど、上半身よりも下半身を重点的に温めよう。

とくに毒素が活発に排出されるのは就寝時。湯たんぽやレッグウォーマーなどで足を温め、腕は布団から出し、「半身浴」の状態で眠るとよい。体温のバランスを整えて、毒素も病気も逃げていく「ぽかぽかのからだ」をつくろう。