野草だより
病気知らず冷え知らず | 「冷え」はからだの危険信号。放っておくと、思わぬ事態を招くことも――。決して、冷えをあまく見てはいけない。
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病気知らず冷え知らず 第18回

温めるのは「手足」ではない!? 末端冷え症改善のカギとは

AVAは毛細血管に枝分かれする前の動脈と静脈とを直接つなぐ太い血管。外気の温度を感じとって血流量を調節し、体温をコントロールしている

体温調節が専門の
特殊な血管があった!

暖かくなっても「手足の冷え」に年中悩んでいる人は多いだろう。ある調査では冷えを自覚している人のうち、手足が冷たい末端冷え症は8割以上に及ぶという。そもそも手足は血液を送り出す心臓から離れているため冷えやすい部分。しかしあきらめる必要はない。ある方法で手足をかんたんに温めることができるのだ。

そのカギを握るのが「AVA」※という血管である。全身に酸素や栄養を運ぶ毛細血管とは違い、AVAの役割は体温調節。手の平や足の裏に存在し、拡張と収縮をくり返している。拡張時には毛細血管の10倍の太さになり、血流量は1万倍にも。つまりAVAが広がれば、手足に温かい血液が大量にめぐるのだ。

※Arteriovenous Anastomoses(動静脈吻合)

温かい血液を末端に
めぐらせる方法は?

ところが靴下や手袋などで手足を外側から温めても、AVAは拡張しない。なぜならAVAは生命維持のためにはたらくから。寒いときは脳や心臓などからだの中心部の温度を守るために収縮。逆に、暑いときは拡張して手足に血液を流し、中心部が熱くならないようにコントロールしているのだ。

この仕組みを利用し、AVAをかんたんに広げる方法がある。それは「首」を温めること。首には温度を感知するセンサーがあり、温めると脳が「からだの中心部が温まった」と判断し、手足に温かい血液を流してくれる。就寝時の足の冷えがつらい人は、入浴の際に首にシャワーをあてて温めると、ぽかぽかして寝つきやすくなるだろう。さっそく実践してみよう。