野草だより
病気知らず冷え知らず | 「冷え」はからだの危険信号。放っておくと、思わぬ事態を招くことも――。決して、冷えをあまく見てはいけない。
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病気知らず冷え知らず 第17回

上手に食べて体温アップ!熱を生みだす食事法とは

「冷えとり」だけで
体温は上がらない

寒さが厳しいこの時季、深刻な冷えに悩む人も多いだろう。一般的な冷え対策といえば、靴下の重ねばきやカイロを貼るなどの「冷えとり」。しかしこれらの効果は一時的で、時間が経てばまた冷えてしまう。根本的な解決のためには、熱をつくり体温を上げることも忘れてはならないのだ。

熱を生みだすのは筋肉だけではない。誰しも食後にからだがぽかぽかと温まる経験があるだろう。じつは食べ物を噛んで飲みこみ、消化し、栄養を吸収するといった活動によってエネルギーが消費され、体熱が生まれる。これを「食事誘発性熱産生」といい、平熱を決める大きな要因のひとつ。

しかも食事の仕方を工夫すれば、産熱量をぐんと増やせる。「食べる」というごくあたり前の行為だが、すこし意識するだけで冷えを和らげることができるのだ。



1日3度のチャンスを
効果的につかうには

まずは、なにを食べるか。熱をつくるために必要なのは糖質・脂質・タンパク質の三大栄養素だが、摂取したエネルギーに対してそれぞれの産熱量は異なる。糖質のみをとった場合は6%、脂質は4%、そしてタンパク質は30%ともっとも多い。つまり、納豆や卵、魚、肉などを毎食適度にとり入れることが、体温アップのカギ。

さらに近年、京都大学大学院でおこなわれた研究で、魚に含まれるDHAやEPAをとると体温が上がりやすいことがわかった。魚を食べるならこれらの成分が豊富な青魚を。いまなら、ブリやサバなど旬の魚を選ぶとなおよい。

次に、食べる時間帯も重要。同じ食事内容でも、より多くの熱を生みだせるのは朝で、深夜はすくない。つまり朝食を欠かさず食べ、夕食は21時以前に済ませるのが理想的だ。そして咀嚼回数が多いほどからだが温まりやすいので、ゆっくり食べることも心がけたい。体温アップのチャンスをうまく利用して、寒い冬を乗り切ろう。