野草だより
病気知らず冷え知らず | 「冷え」はからだの危険信号。放っておくと、思わぬ事態を招くことも――。決して、冷えをあまく見てはいけない。
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病気知らず冷え知らず 第11回

ほんとうの体温は何℃?
自覚しにくい「内臓型冷え症」

暑がりの人ほど危ない!?
脳まで冷やす怖い冷え

冷え症というと、手足が冷たい、寒気がする、といった症状が思い浮かぶ。しかしそのような悩みがなくても、深刻な冷え症に陥っている可能性があるという。

それは、「内臓型冷え症」だ。文字どおり、内臓の温度が低くなっている状態のこと。体温調節がうまく機能せず、からだの表面に流れる血液を内臓に集められないために起こる。冷暖房に慣れて、体温調節機能が衰えている現代人がなりやすい冷え症のタイプだ。

恐ろしいことに、内臓の冷えは自覚しにくく悪化しやすい。血液がからだの表面に集まると温かく感じるため、「自分は暑がり」と思いこんでしまう人も多い。悪化すれば胃や腸だけでなく、やがて脳まで冷えて思考力の低下も招く。さらに内臓の温度が1℃下がれば、免疫力は30%、基礎代謝は12%も落ち、からだはあらゆる病気の温床になってしまうのだ。



「深部体温」を測って
内臓の冷えをチェック

あなたは毎日体温を測っているだろうか? 病気をよび寄せないためにも、毎日体温を測り内臓が冷えていないか確認したい。

ただし、体温計をワキに軽くはさんだだけではからだの表面の体温しか測れない。内臓の冷えを確認するには、内臓に近い「深部体温」を測る必要がある。じつは、自宅の体温計をうまくつかえば、かんたんに深部体温を測ることができるので実践してみてほしい(右図参照)。

内臓温度は37.2℃~38℃が理想的といわれているが、この温度を保つためには深部体温が36.5℃程度必要。冷えの自覚がなくても、深部体温が36℃以下なら内臓が冷えている可能性が高いので油断は禁物だ。

「冷え症ではない」と思いこむ前に、まずは深部体温を測る習慣をつけたい。そして、温かいものを口にしたり、ゆっくり入浴するなど、からだの内側から温める工夫をしよう。