野草だより
病気知らず冷え知らず | 「冷え」はからだの危険信号。放っておくと、思わぬ事態を招くことも――。決して、冷えをあまく見てはいけない。
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病気知らず冷え知らず 第14回

なぜ、香港は世界一の
長寿都市になれたのか?

ビールは常温で飲む!?
香港の驚きの習慣

世界一の長寿国といえば、日本が思い浮かぶ。しかし意外にも厚生労働省が昨年発表したデータによると、2016年の1位は中国の香港だという。きらびやかなネオン街や高層ビルが立ち並び、大気汚染の問題も深刻。その都市に、いったいどんな秘密があるのだろうか?

じつは、香港には「とにかくからだを温める」文化がある。夏でも常温のビールや温かいお茶を飲み、飲食店ではお冷ではなく白湯が出てくることも。また、彼らは料理の見た目や味よりも「滋養」を重視。毎日食べるスープにはショウガやクコの実などをたっぷり入れ、冬には蛇料理を食べるなど、ぽかぽか食材を日常的にとる。

さらに、からだもよく動かしている。早朝の公園で太極拳に励む姿はおなじみだが、香港には坂道や階段が多く、日常生活を送るだけでも相当な運動量になる。

日ごろから食事や運動などでからだを温め、未然に病気を防ぐ習慣が世界一の長寿都市をつくったのだ。



「寒いから」ではなく
病気を防ぐために温める

ほかの国でも、ドイツはホットワイン、フィンランドはサウナとからだを温める独自の習慣がある。彼らは雪国で暮らしているにもかかわらず、平均体温が37℃と超健康的だから驚きだ。

では、日本はどうだろうか。冬こそ冷え対策が重視されるが、暖かくなればアイスコーヒーやキンキンのビールなど冷たいものを好んで飲む人が多い。そもそも、熱いコーヒーに氷を入れてアイスコーヒーとして広めたのは日本。冷たい飲みものがすぐに買える自動販売機の普及率も日本がいちばん高い。冷えに悩む人が多いのに、冷えを招くきっかけに溢れている。

体温が1℃上がると、免疫力は5~6倍もアップ。からだを温めることが病気予防につながるのだ。諸外国のように、日常的にできるぽかぽか習慣をつくってみよう。